探偵の仕事の中で、浮気調査は特に依頼が多い案件のひとつです。誰もが自分のパートナーを信じたいと願う一方で、浮気の疑念が心に芽生えたとき、人はどうしてもその真実を知りたくなるものです。はたまた、見えない不安から自身を守るために法的根拠である浮気の証拠を手に入れたいと考える人も多くいらっしゃいます。今回は、年間多くの浮気調査の依頼がある弊社の事案の中でも私が特に印象深かったエピソードを通して、その裏側と探偵の視点をお話ししたいと思います。(もちろん、依頼者様の許可は頂いてます。)

依頼者の葛藤と初対面

ある日、依頼者のAさん(仮名)が弊社事務所を訪れました。30代の女性で、見た目はごく普通の主婦と言った印象の女性です。
心配そうに話す彼女の顔には、緊張と悲しみが浮かんでいました。夫の様子が最近変わり始めたのだと言います。具体的には、夜遅くまで残業が増え、帰宅してもスマホを片時も離さない。休日も「一人でリフレッシュしたい」と言って外出することが多くなったそうです。Aさんは涙ぐみながら「夫のことを信じたいんですが、どうしても疑念が消えないんです…」と話してくれました。その姿に私も胸が締めつけられる思いがしましたが、まずは探偵として冷静に状況を分析することに集中しました。実は探偵として重要な要素の1つとして、情報の収集と分析があります。どのように調査を進めていけば効率的なのか、最短で問題解決に辿り着くか。この情報収集と分析能力が鍵となります。

浮気調査開始「浮気の兆候を追う」

依頼者様と協議し、情報を分析した結果、やはり浮気の兆候が払しょくできない為、浮気調査を実施する事となりました。
調査開始の日、私たち調査チームは3名の探偵を率いて、対象者である旦那さんが「残業」と言って勤務しているであろうオフィス近くで張り込みを始めました。浮気調査では、いかにターゲットの行動を把握し、自然な形で尾行するかが鍵です。怪しまれることなく相手の生活パターンを掴むために、私たちはカフェの隅や車の中でひたすら待機し、旦那さんが勤務先から出てくるタイミングを見逃さないように張り込みます。

旦那さんがオフィスを出てすぐ、私たち予感は的中しました…。彼は真っすぐ家には帰らず、繁華街の方向へ歩き出したのです。探偵としての経験上、この時点で「クロ」に近いだろうと感じましたが、あくまでも冷静に、証拠をしっかりと集めることが最優先です。旦那さんは約15分後にあるバーへと入り、そこで若い女性と合流しました。二人の距離感や表情から察するに、明らかにただの友人ではなさそうです。

真実を突き止めるまでの心理戦

翌日も引き続き調査を進め、数日間にわたり旦那さんとその女性の動向を追跡しました。浮気調査では、依頼者が納得できるだけの十分な証拠を集めることが重要です。写真やビデオの記録もその一つですが、それだけではなく、相手の行動パターンや関係の詳細な分析も含まれます。この間、旦那さんは昼間から女性と会っていたり、二人で一緒に食事をしていたりする場面が次々と確認されました。時にはラブホテルに入るシーンや出てくるシーンの撮影も的確に行い、浮気相手の女性の素性調査も行いました。
私たちは、決定的な証拠を押さえるたびに、依頼者の気持ちを思い、慎重に調査を進めました。

探偵の仕事には、依頼者の精神面のサポートを提供する一面もあります。私は調査が進むごとにAさんへ経過報告を行い、状況を共有していきましたが、彼女は「どうしても信じたくない」という気持ちと「真実を知りたい」という葛藤に揺れていました。ある時、Aさんは「やっぱり調査をやめたいです」と言ってきたことがありました。私は彼女の不安を受け止めつつ、依頼を続けるかは最終的にご本人が判断するよう伝えました。彼女は不安を抱えながらも私たちを信頼し最後まで依頼を続ける決心がついたようです。

調査の終わりと依頼者の決断

数週間に及ぶ調査の結果、旦那さんの浮気の証拠は揃い、Aさんには報告をする準備が整いました。報告の際には、証拠を整理した資料や写真、録音データなども揃え、依頼者が事実を受け入れやすいよう配慮しました。

面談の日、Aさんは緊張した面持ちで事務所にやって来ました。私はできるだけ落ち着いた口調で報告を始めましたが、彼女は資料を見るたびに涙を浮かべ、時折黙り込んでいました。それでも最後まで真剣に話を聞き、最終的には「これからどうすればいいのか分からない」とポツリと漏らしました。その瞬間、探偵としての役割を果たしたと安堵する一方で、心が締め付けられるような思いでした。

浮気調査の先にあるもの

浮気調査を通じて得られるのは「真実」です。しかし、その真実が必ずしも依頼者にとって「幸せな答え」であるとは限りません。探偵として、私たちは事実を明らかにするのが仕事ですが、その先にある依頼者の感情や人生を支えることもまた、重要な役割だと感じます。

この調査を終えた後、Aさんは夫と対話を重ねたそうです。夫も当初は否認していましたが、最終的には浮気の事実を認め、夫婦間で真摯に話し合いを進めたと聞いています。Aさんがどのような決断を下すにせよ、事実を知ることで自分の気持ちに向き合い、新たな一歩を踏み出す手助けになればと思っています。

探偵の仕事に込める思い

浮気調査は、探偵にとっても非常にデリケートな仕事です。誰かの心の奥底に触れることも多く、依頼者の人生の一部に深く関わる調査には非常に責任を感じます。依頼者に真実を伝えることで、時には辛い選択を突きつけることにもなりますが、それでも「真実を知りたい」という依頼者の思いに応えることが、私たち探偵の責務だと思っています。

もし、あなたが疑念を抱き、不安を抱えているのなら、どうかひとりで抱え込まず、私たちのような専門家に相談してほしいと思います。事実を知ることで初めて、解決への一歩を踏み出す勇気が生まれることもあるのです。専門家に相談することで問題解決への時間はスピーディーに進むことでしょう。

このエピソードを通して、浮気調査の奥深さと探偵の思いを少しでも感じていただけたでしょうか。探偵の仕事は、常に冷静でいる一方で、依頼者の心に寄り添うことが求められます。真実に向き合い、依頼者とともに歩むことが、私たち探偵の誇りであり使命なのです。
浮気や不倫のお悩みは非常に辛いものです。一人で抱え込んでも何も解決しません。私たちは年間多くの浮気問題を解結している専門家です。先ずはお気軽にご相談頂ければ幸いです。

浮気調査に関するご相談は

■総合探偵社R.A.D浮気調査専用コールセンター
0120-55-0068(通話料・相談料無料)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です