はじめまして。私は探偵歴23年を超え今尚現場の最前線で浮気調査を行なっている現役の探偵です。これまでに1万件以上の依頼を受け、浮気や不倫問題にさまざまな角度から向き合ってきました。最近では特に「婚外恋愛」という言葉が注目されていますが、その実態は深刻です。今回は、リンクス社の最新調査データを基に婚外恋愛のリアルをさまざまな視点から徹底解説し、探偵としての独自意見やアドバイスも交えながら浮気調査の重要性をお伝えします。

芸能人の不倫報道が連日のようにニュースを賑わせる中、「婚外恋愛」という言葉が一般化しつつあります。一見ロマンチックな響きさえあるこの言葉ですが、その裏には多くの家庭が抱える深刻な問題が隠されています。

実際、パートナーの浮気に悩みながらも「確信が持てない」「証拠がない」といった理由で動けずにいる方が非常に多く、私がこれまで担当してきた1万件以上の浮気・不倫調査の多くも、そうした葛藤から始まっています。

リンクス社の最新調査(2025年実施)では、既婚者の28.5%が過去もしくは現在進行形で婚外恋愛を経験していると回答し、その理由として「癒やし」「自信の回復」「性欲の解消」など、感情面での満たされなさが浮き彫りになりました。

今回は、そうした調査データをもとに、婚外恋愛の実態とその影響、そして浮気調査を行う意義について、探偵という現場の視点から徹底的に掘り下げていきます。

※参考調査:リンクス社の婚外恋愛に関するリサーチ(2025年2月3日公開)
https://presswalker.jp/press/75228


結論:婚外恋愛の最大の原因は「夫婦関係での心のすれ違い」

結論から言えば、多くの婚外恋愛は夫婦間での感情の空白が原因です。放置すれば夫婦関係はさらに悪化し、いざ証拠収集や関係修復を図ろうとしても難易度が急激に上がります。


婚外恋愛が生まれる3つの背景

婚外恋愛が起こる背景には、一過性の感情やスリルだけでは片づけられない、より深い心理的・社会的要因が潜んでいます。リンクス社の調査結果をはじめ、これまでの調査現場での経験を通じて見えてきた、代表的な3つの要因を以下に詳しく解説します。

①「癒やし」を求める心の飢え

リンクス社の調査(2025年2月実施、全国の既婚男女3000人対象)によると、婚外恋愛経験者のうち、最も多かった回答は「癒やされる」(男性236人、女性124人)でした。このデータは単なる刺激や快楽目的というより、「精神的な満足感」を求めて婚外恋愛に走る人が多いことを示しています。

現場での調査でも、恋人未満のような親密なLINEのやり取り、深夜の長電話、相手を励まし合うメッセージなどが見られます。こうした関係は証拠が形になりづらく、調査難度は高めです。プラトニックな関係であっても、第三者の存在が精神的負担となり、夫婦関係の悪化を引き起こします。

②男女で異なる心理的ニーズ

調査では、男性は「性欲の解消」(218人)、女性は「女としての自信を取り戻した」(多くの自由回答)といった性差が浮き彫りになっています。これは、男性が肉体的満足、女性が承認欲求の充足を求めていることを示しています。

私たち探偵が扱う現場でも、男性側の浮気はラブホテルや風俗的要素を伴う短期的な関係が多く、女性側は年単位の感情的なつながりを維持しているケースが多く見受けられます。この違いにより、浮気の形態も証拠の取り方もまったく異なってきます。

③離婚を回避するための心理的負担

リンクス社の調査では、「配偶者と離婚しない理由」として、「子どもがいるから」「離婚は面倒」「経済的に不安」などの回答が上位を占めています。つまり、多くの婚外恋愛当事者は、本音では「家庭は維持したい」という矛盾を抱えたまま、外に安らぎを求めているのです。

こうした心理的負担の中で繰り返される婚外恋愛は、発覚時に「離婚したくない側」が深く傷つき、修復どころか憎悪に変わることも少なくありません。早期発見・早期対処が何より重要なのです。


浮気調査の現場から見る実態と課題

浮気調査の現場では、パターン化された行動様式や心理傾向が随所に現れます。婚外恋愛に関わる人々は、日常生活の中に「嘘」を織り交ぜて行動しているため、表面的には違和感が少なく、身近な人ほど見抜きにくいという特徴があります。

婚外恋愛が発覚するきっかけとして最も多いのは、「スマホの使い方が急に変わった」「帰宅時間が曖昧になった」「理由のない外出が増えた」など、微細な生活の変化です。しかしながら、これらは“疑わしい”レベルにすぎず、証拠としての決定力はありません。

そこで私たち探偵の出番となります。尾行や張り込み、撮影といった物理的調査を通じて、客観的な証拠を集め、依頼者が「どう対応すべきか」を判断できる材料を提供するのです。

調査現場では、対象者の動きが非常に読みづらい場合や、警戒心が強く尾行を巻かれるケースもあります。また、証拠を押さえるのに最適な時間帯や曜日が限定されることも多く、効率的なプラン設計とチームワークが重要になります。

浮気調査は“バレないように調べる”という特殊性から、依頼者にも「調査中は普段どおりに振る舞う」という協力が求められます。感情的になって詰め寄ったり、携帯を勝手に覗いたりする行為は、相手に警戒され証拠隠滅を招くリスクがあるため注意が必要です。

私たちが現場で強く実感するのは、「証拠があることで、依頼者自身の判断力が取り戻される」ということです。感情に飲まれていた方でも、明確な証拠を見ることで冷静になり、「離婚するべきか」「関係を修復するべきか」を現実的に考えるようになります。これは心理的にも非常に大きな意味を持ちます。

ここでは、実際の調査事例とともに代表的な婚外恋愛のタイプを紹介します。

探偵として、私は「浮気のパターン」をいくつも分類しています。以下は、実際の調査事例とともに代表的な婚外恋愛のタイプを紹介します。

ケース①:職場不倫型

同じ会社や部署、または取引先など、日常的に接点が多い職場環境で自然と関係が深まり、婚外恋愛に発展するケースです。特に長時間の残業や出張が多い職場では、仕事の悩みやプレッシャーを共有するうちに、互いに特別な存在になっていく傾向があります。

このタイプの不倫は、外見上は「仕事仲間」として自然な関係性に見えるため、周囲からの疑いも少なく、発覚しにくいという特徴があります。さらに「会う理由」や「連絡を取り合う理由」が仕事に紐づけられているため、本人たちにも罪悪感が薄く、関係が長期化しやすいのも職場不倫の特徴です。

よくある具体的な行動パターンとしては:

  • 昼休みや休憩時間に人目を避けて車で会う
  • 残業後に2人だけで食事をしてからホテルへ
  • 出張を装って一泊旅行をする
  • 社内チャットや業務メールを使って連絡を取り合う

調査対応: このケースでは、仕事終わりや出張のタイミングに合わせた尾行や張り込みが効果的です。また、職場内での様子も調査対象にすることで、関係性の深さや接触の頻度を把握できます。特に出張先での接触は、証拠が取りやすく慰謝料請求にも有利に働くため、スケジュールを事前に把握しての準備が肝要です。

注意点として、職場内の人間関係や業務情報を調査対象にする場合は、プライバシーへの配慮と調査範囲の線引きが重要になります。調査対象者が職場での地位を利用して関係を継続しているような場合には、勤務先への通知や社内調査につながるリスクもありますので、慎重な対応が求められます。

ケース②:SNS・マッチングアプリ型

インターネットやスマートフォンの普及により、婚外恋愛の出会い方も大きく変化しています。とくに既婚者専用のマッチングアプリやSNS(Instagram、Facebook、Xなど)を通じて知り合い、恋愛関係に発展するケースが近年急増しています。

このタイプの特徴は、「リアルの人間関係と切り離された出会い」であること。匿名性や手軽さが心理的なハードルを下げ、既婚者であることを最初から公言して関係が始まるため、罪悪感が希薄なまま関係が継続する傾向があります。

よくある行動パターンとしては:

  • 既婚者向けマッチングアプリで「家庭では満たされない」とプロフィール記載
  • DMで親密なやり取りを重ね、数日〜数週間で初対面
  • 昼間にカフェ、夜にはホテルに移行し、写真を撮られることは極力避ける
  • 連絡は常に通知オフ、通話はビデオ通話や消えるメッセージ機能を利用

また、相手の素性を十分に知らないまま関係が進むため、金銭トラブルや脅しに発展する危険性もあります。特に「会うたびにお小遣いを渡す」といった“パパ活型”婚外恋愛は、売買春に近い状態になることもあり、法的なリスクも孕んでいます。

調査対応: SNSでつながった関係は接触日が不規則であり、かつ行動時間帯もまちまちなため、事前情報の収集が重要です。LINE履歴やスケジュールの傾向を依頼者と共有し、2〜3回の尾行によって決定的証拠を押さえる調査設計が有効です。

特にホテル出入りや同伴の食事、駅やカフェでの待ち合わせなど「物理的接触」の瞬間を写真や映像で残すことが、慰謝料請求において強力な材料となります。

ケース③:再会型(元恋人・同級生など)

このケースは、学生時代の同級生や昔の恋人、元職場の同僚など、過去に深い関係性があった相手と再びつながることで婚外恋愛に発展するパターンです。きっかけは同窓会やSNSでの再会が多く、特にFacebookやInstagramなど、顔や近況が視覚的にわかるSNSがきっかけとなる傾向があります。

再会型の特徴は「懐かしさと安心感」です。初対面の相手に比べ、既に互いの人柄を知っているため警戒心が少なく、一気に関係が進展しやすい傾向にあります。加えて、過去に叶わなかった思いが再燃する“リベンジ恋愛”や“やり直し願望”が交錯し、短期間で深い関係へと発展します。

よくある行動パターンとしては:

  • 同窓会やSNSでの再会から密な連絡が始まる
  • 昼間のカフェや夜の居酒屋などで思い出話を交えた再会
  • 昔話をきっかけに感情が盛り上がり、関係が継続化
  • 家庭では得られない「理解者」や「昔の自分」を投影する対象になる

このタイプは、感情的なつながりが強く、長期的かつ継続的な関係に発展するケースが多く見られます。夫婦関係が安定していても、「過去の自分に戻れるような感覚」に強く惹かれてしまうことが動機となるため、発覚時のショックも大きくなりがちです。

調査対応: 再会型は接触頻度が不定期で、仕事や家庭との兼ね合いで会うタイミングが読みづらいことが多いため、長期的なスパンでの調査が有効です。また、SNSの動向分析(投稿のタイミングや共通のイベント出席など)を活用し、接触の兆候を見逃さない工夫が必要です。

LINEやメッセージアプリでのやり取りに加えて、実際の再会時の映像やホテル出入りの証拠を複数押さえることで、関係の継続性と親密度を証明することができます。


浮気調査のメリットと成功事例

浮気調査の本質的なメリットは、曖昧だった“疑惑”を“確信”に変えることです。証拠がなければ、配偶者と正面から話し合うことも、弁護士に相談することも、慰謝料請求や離婚を含めた法的手続きを取ることも難しくなります。

また、浮気が事実であったとしても、証拠を押さえるタイミングや方法によっては、今後の人生を左右する大きな武器にもなり得ます。ここでは、実際に私たちの調査で得られた成功事例を、より詳しくご紹介します。

浮気調査の目的は「真実を明らかにすること」です。以下に、実際に調査を依頼し、前向きな結論に至った事例をいくつかご紹介します。

成功事例①:証拠により慰謝料300万円を勝ち取った主婦(40代)

依頼者のAさんは、夫の帰宅が遅くなる日が増え、スマホを肌身離さず持ち歩くようになったことから、浮気を疑い始めました。LINEの通知を偶然目にしたことで、女性の存在を確信。

ご相談を受けた私たちは、3日間にわたる尾行調査を実施。夫は平日の夜、定時退社後に都内のラブホテルで女性と合流し、2時間後に退店。その後、近くのバーで会話しながら手をつないで歩く様子も記録しました。

この証拠をもとに弁護士と連携し、夫だけでなく不倫相手にも慰謝料を請求。最終的に合計300万円の支払いで和解となり、Aさんは経済的にも精神的にも区切りをつけることができました。

夫のLINEの履歴から怪しい日程を突き止め、調査を実施。3日間の張り込みでホテル出入りと手つなぎの瞬間を撮影。弁護士との連携で、交際相手にも慰謝料請求が可能となり、計300万円の賠償を得ました。

成功事例②:浮気発覚後、夫婦カウンセリングを経て再構築に成功(30代共働き)

Bさん夫婦は共働きで多忙な生活を送っており、夫の帰宅時間が遅くなる日が続いていました。Bさんは夫の態度の変化(会話が減る、目を合わせないなど)に違和感を抱き、当社に相談。

調査の結果、夫は女性と2人きりで長時間カフェに滞在し、ホテルには入らないものの、LINEのやり取りがかなり感情的な内容であることが判明。「君に会うと本当に落ち着く」「仕事のストレスを癒してくれる」など、恋愛感情の存在が明らかでした。

Bさんはこの調査結果を元に冷静に夫と話し合い、第三者であるカウンセラーを交えたセッションを複数回実施。結果的に夫は関係を清算し、夫婦は再構築の道を選びました。現在は定期的に夫婦カウンセリングに通いながら関係を改善しています。

夫の態度に違和感を感じた妻が相談。調査の結果、肉体関係はなかったものの、感情的なLINEのやり取りが続いていることが判明。調査報告書を基に夫婦で真剣な話し合いを実施。カウンセリングを経て関係を修復。

成功事例③:調査で事実無根と判明し、誤解を晴らしたケース

Cさんは、夫が休日にゴルフや飲み会などで外出する頻度が増えたことから、「浮気しているのでは」と疑念を抱いて当社に依頼しました。特に、ある女性社員とやたら親しげに接している様子を見て不安を感じていたとのことです。

調査を行ったところ、夫は同僚数名とともにゴルフに出かけており、その後の飲み会も複数人での集まりで、対象の女性と個人的な接触は一切確認されませんでした。また、LINEの内容も業務連絡が中心で、感情的なやり取りは一切なし。

この結果を報告書として提出したところ、Cさんは大きく安堵し、「自分の思い込みだったことに気づいた」「関係を疑っていた自分に反省した」とお話されました。現在は夫婦でコミュニケーションを取り直す努力をされており、信頼関係はむしろ深まっています。

妻が夫の行動を疑い相談。調査の結果、浮気相手とされた女性はただの同僚であり、疑惑は誤解だったと判明。夫婦の信頼関係が逆に深まる結果に。


法的観点から見る婚外恋愛と不貞行為の違い

浮気や不倫といった言葉は日常でもよく使われますが、法律上の「不貞行為」とは厳密に定義された行為を指します。浮気調査の依頼を考える際、この違いを正しく理解しておくことがとても重要です。

婚外恋愛と不貞行為の違いとは?

まず、「婚外恋愛」とは、既婚者が配偶者以外の相手と恋愛関係になることを指します。これは必ずしも肉体関係があるとは限らず、精神的なつながりや感情的な依存も含まれます。たとえば、LINEやSNSで親密なやり取りをする、頻繁に2人きりで会う、恋愛感情を示すメッセージを送るなども婚外恋愛の一部です。

一方、「不貞行為」とは、民法第770条において離婚原因の一つとされる行為で、法的には“配偶者以外の異性と自由な意思で性的関係を持つこと”と定義されています。

つまり、肉体関係がなければ法律上は不貞と認められないというのが原則です。どれだけ親密なメッセージのやりとりをしていても、食事や旅行をしていても、肉体関係が証明されなければ慰謝料請求は難しいのが現実です。

よくある誤解を整理

誤解実際の法的判断
ラブラブなLINEのやり取りだけでも慰謝料がとれる?肉体関係の証明がない限り、原則的には認められません
キスやハグは不貞行為になる?継続性や場所、状況により判断が分かれますが、証拠になり得ます
一度だけの関係でも慰謝料はとれる?原則可能ですが、証拠の明確さ・継続性が争点になります

慰謝料請求のために必要な証拠とは?

法律上の「不貞行為」として認められるには、以下のような証拠が有効です:

  • ラブホテルに2人で出入りする写真(複数回が望ましい)
  • 宿泊施設への同伴記録(日時の特定、チェックイン・アウトの様子)
  • 手をつなぐ、キスするなどの身体接触が確認できる動画や写真
  • 性的関係をうかがわせるメッセージ内容(「昨日はありがとう」「次はもっと長く一緒にいよう」など)

特に重要なのは、「1回の出来事」だけでなく、「継続的な関係」であることを立証する点です。裁判や示談においては、2〜3回以上の異なる日時・場所の証拠があると非常に有利になります。


このように、浮気と不貞行為には明確な違いがあります。「気持ちの浮気」と「法律上の不貞」は区別されるため、調査を検討する際は目的を明確にすることが大切です。「慰謝料を請求したいのか」「離婚を有利に進めたいのか」「事実だけを知りたいのか」によって、調査の進め方や証拠の取り方も変わってきます。

探偵として、こうした法的背景をふまえたアドバイスや戦略を提案するのも私たちの役割です。不安なまま動くのではなく、正しい知識と正確な証拠で、後悔のない選択をしていただきたいと思います。

浮気や不倫の調査を行う際、探偵が意識しなければならないのが「不貞行為」の定義です。民法上、不貞行為とは配偶者以外の異性と自由意思で性的関係を持つことを指します。つまり、単なるLINEのやり取りや食事デートは法律上の不貞とはみなされませんが、継続的なラブホテル利用やキス・ハグなど、親密な行為が証拠として重視されます。

慰謝料請求に必要な証拠とは?

法律上の「不貞行為」として認められるには、以下のような証拠が有効です:

  • ラブホテルに2人で出入りする写真(複数回が望ましい)
  • 宿泊施設への同伴記録(日時の特定、チェックイン・アウトの様子)
  • 手をつなぐ、キスするなどの身体接触が確認できる動画や写真
  • 性的関係を示唆するLINEやメール:「体の関係があった」と明言しなくても、『また昨日みたいな時間を過ごしたい』などの表現が証拠になります。

特に重要なのは、「1回の出来事」だけでなく、「継続的な関係」であることを立証する点です。裁判や示談においては、2〜3回以上の異なる日時・場所の証拠があると非常に有利になります。


このように、浮気と不貞行為には明確な違いがあります。「気持ちの浮気」と「法律上の不貞」は区別されるため、調査を検討する際は目的を明確にすることが大切です。「慰謝料を請求したいのか」「離婚を有利に進めたいのか」「事実だけを知りたいのか」によって、調査の進め方や証拠の取り方も変わってきます。

探偵として、こうした法的背景をふまえたアドバイスや戦略を提案するのも私たちの役割です。不安なまま動くのではなく、正しい知識と正確な証拠で、後悔のない選択をしていただきたいと思います。

浮気や不倫の調査を行う際、探偵が意識しなければならないのが「不貞行為」の定義です。民法上、不貞行為とは配偶者以外の異性と自由意思で性的関係を持つことを指します。つまり、単なるLINEのやり取りや食事デートは法律上の不貞とはみなされませんが、継続的なラブホテル利用やキス・ハグなど、親密な行為が証拠として重視されます。

慰謝料請求に必要な証拠とは?

初心者の方でも理解しやすいよう、慰謝料請求に必要な証拠を「何が」「どのように」「どれくらい必要か」の3つの視点でわかりやすく整理してご説明します。

以下のような証拠が、不貞行為として法的に認められやすい具体例です。

  • ラブホテルへの出入り写真(できれば複数回):時間と場所が特定できる写真が強力です。
  • ビジネスホテル・旅館などでの宿泊記録:出入りを時間帯ごとに記録し、宿泊の継続性を示すのが理想です。
  • 手をつなぐ・キスする場面の写真や動画:ラブホテルと組み合わせると説得力が増します。

調査では、以下の3点が特に重視されます:

  1. 継続性があること:1回だけではなく、何度も会っている、または継続的な関係があること。
  2. 異なる日付・場所での証拠:複数日・複数箇所での接触があると、偶然でなく意図的な関係と認定されやすいです。
  3. 性的関係の推測ができる内容:写真・映像・メッセージなど、肉体関係を連想させるやり取りがあると強力です。

そのため、「1回だけ写真を撮れば十分」という誤解はたいへん危険です。証拠は多角的に、かつ重ねて取得することがポイントになります。


探偵社の選び方と注意点

はじめて探偵への依頼を検討している方にとって、「どこに相談すれば安心できるのか」「悪質な業者に引っかからないか」といった不安はつきものです。浮気調査は費用も時間もかかるため、信頼できる探偵社を見極めることが成功の第一歩となります。

ここでは、探偵業界の内情を知り尽くした現役探偵の立場から、依頼前にチェックすべきポイントや注意点をわかりやすく解説します。

浮気調査を依頼する際、どの探偵社に依頼するかによって結果が大きく変わります。信頼できる探偵社を見極めるポイントをご紹介します。

① 調査実績と対応件数

探偵社の信頼性は「どれだけの調査件数を扱ってきたか」によってある程度判断できます。特に浮気調査に特化した経験が豊富かどうかが重要です。目安としては、年間300件以上の調査実績があれば、ノウハウの蓄積があると考えてよいでしょう。

確認ポイント

  • ホームページに調査実績の記載があるか
  • 実際の成功事例や報告書サンプルが掲載されているか
  • 過去の依頼者の声や口コミ評価が明記されているか

「年間数百件以上の調査実績があるか」は信頼性の指標です。HPに実績が掲載されているかをチェックしましょう。

② 契約内容の透明性

調査費用は探偵社によって大きく異なります。不明瞭な料金体系はトラブルの元です。事前に「基本料金」と「追加費用」の範囲や条件を明示してくれる業者を選びましょう。

確認ポイント

  • 調査前に明確な見積もりを提示してくれるか
  • 成功報酬制か、時間制か、パック料金かを説明してくれるか
  • キャンセル規定や調査中断の返金ルールが明示されているか

※「調査中に予想外の出費が発生する」などと言われるケースは、悪質業者の典型的な手口です。

調査前の見積もりが明確で、「基本料金+追加料金の発生条件」がはっきりしているかを確認してください。不明瞭な料金体系の業者には注意が必要です。

③ 実際に面談して相談できるか

信頼できる探偵社は、相談者の話をじっくり聞いた上で、無理のない調査計画を提案してくれます。電話やメールだけで契約を迫る業者は避けた方が無難です。

確認ポイント

  • 実際に事務所で無料相談が可能か(もしくは対面・オンライン面談)
  • 担当者が親身で、経験豊富かどうか
  • 調査の流れや期間、報告内容まで事前に丁寧に説明してくれるか

初めての方は、「聞きにくいこと」「不安なこと」をリストにして、面談時に遠慮なく質問してみましょう。誠実な探偵社は、それに正面から答えてくれるはずです。

オンラインのみで完結させようとする業者よりも、無料面談や事前相談を丁寧に行ってくれる探偵社を選ぶと安心です。


浮気調査の流れと料金の相場

はじめて探偵に浮気調査を依頼する方にとって、「何から始めれば良いのか」「どんな費用がかかるのか」は非常に気になるポイントです。ここでは、浮気調査の標準的な流れと料金相場について、できるだけ分かりやすくご説明します。

浮気調査の基本的な流れ(7ステップ)

  1. 無料相談(電話・LINE・メール)
    • まずは無料相談からスタート。疑念のある状況や不安な点を探偵に伝えます。
    • プライバシーは厳守されるため、安心して相談が可能です。
  2. 面談・ヒアリング(対面またはオンライン)
    • 現在の状況を詳しく聞き取り、必要な調査内容を整理します。
    • 「調査対象者の行動パターン」や「怪しい日時」など、手がかりとなる情報を共有します。
  3. 調査プランの提案と見積もり作成
    • 尾行日数、調査時間、調査員数に基づいて調査プランを提案。
    • 見積書を提示し、契約前に明朗な説明を受けます。
  4. 契約・調査準備
    • 契約書に署名後、調査開始に向けてスケジュールと手配を進めます。
    • 必要に応じて依頼者から補足情報の提供を受けます。
  5. 調査実施(尾行・張り込み・証拠撮影)
    • プロの調査員がターゲットを尾行し、証拠を確保します。
    • ホテル出入り、手つなぎ、密会などを撮影。
  6. 報告書の作成と提出
    • 写真・動画・時系列記録などをまとめた報告書を提出。
    • 弁護士に提出できるレベルの報告書が標準です。
  7. 必要に応じて弁護士連携・アフターサポート
    • 慰謝料請求や離婚を検討する場合は、提携弁護士を紹介可能。
    • カウンセラーによる心理的フォローも行います。

浮気調査の料金相場

浮気調査は内容によって料金が大きく異なりますが、以下が一般的な相場です。

項目内容例相場の目安(税込)
基本調査(1日)調査員2名・5〜8時間の尾行・張り込み8〜15万円
調査パック(3日〜5日)証拠取得まで複数日で行うセットプラン30〜60万円
成功報酬プラン成果が出た場合のみ支払いが発生20〜50万円前後
GPS調査機器レンタル対象者の動きを追跡(事前情報収集など)1〜3万円/日
報告書作成費用(込みの場合も)写真・動画・タイムラインまとめ無料〜3万円程度
弁護士紹介・サポート慰謝料請求・離婚相談など無料〜提携先弁護士により異なる

料金で失敗しないための3つのチェックポイント

  1. 見積書に「調査時間・調査員数・諸経費」が明記されているか?
    • 「諸経費込み」としながら、後で追加請求されるケースもあるため要注意。
  2. 成功報酬プランは「成功」の定義が明確か?
    • 「1枚でも写真が撮れたら成功」と定義されていないかチェック。
  3. 相場より極端に安い業者は避ける
    • 調査力や報告書の質が著しく低い可能性があります。


探偵からのアドバイス

「浮気の証拠を押さえたい」と思ったとき、多くの方は“すぐにでも行動したい”と焦るものです。しかし、適切な探偵選びと料金確認を怠ると、後に大きな後悔を招くこともあります。

価格だけで判断せず、「調査計画の丁寧さ」「報告書の質」「対応の誠実さ」を総合的に判断することが、失敗しない探偵選びのポイントです。


カウンセラーの視点:婚外恋愛を修復につなげるには?

浮気調査は「関係を終わらせるため」だけの手段ではありません。「関係を修復したい」「夫婦でやり直したい」と考えている方にとって、真実を知ることは新たな出発点にもなり得ます。そのような状況において、心理カウンセラーの存在が大きな支えとなるケースもあります。

婚外恋愛がもたらす心理的ダメージとは?

婚外恋愛が発覚したとき、裏切られた側には「自分の価値が否定されたような感覚」「相手にとって自分はもう必要ないのか」という深いショックが襲います。一方、浮気をした側も「罪悪感」「裏切ったことへの自己嫌悪」を抱えていることが多く、夫婦双方が精神的に疲弊した状態に陥ります。

こうした状態で話し合いをすると、感情が爆発してしまい、「話すほど関係が悪化する」という悪循環に陥ることも少なくありません。

カウンセリングを取り入れるメリット

浮気後の夫婦関係修復には、第三者であるカウンセラーの存在がとても有効です。感情の整理を行いながら、互いの気持ちや考え方を丁寧に言語化し、客観的にすり合わせることで、次のステップに進みやすくなります。

カウンセラーができる主なサポート:

  • 感情のコントロール方法の指導(怒り・悲しみの扱い方)
  • 浮気に至った原因の整理(寂しさ・ストレス・すれ違いなど)
  • 夫婦間の価値観や役割分担の見直し
  • 「続ける・別れる」の判断をサポートする中立的な視点提供

実際に修復につながった事例

ある30代の共働き夫婦では、夫の“感情的浮気”が発覚しました。妻は当初、離婚を強く望んでいましたが、調査結果を見て冷静さを取り戻し、カウンセリングを通じて「夫も仕事や家庭へのプレッシャーで孤立していた」という背景に気づくことができました。最終的に夫婦で行動ルールを再構築し、現在も夫婦関係を継続中です。

探偵×カウンセラーの連携が大きな力になる

探偵は「事実」を明らかにする役割、カウンセラーは「感情」と「関係性」を調整する役割です。この2つが連携することで、証拠だけでなく心の整理と未来への選択肢を同時に得ることができます。

「離婚するかどうかはまだ決めていない」「まずは事実を知りたいだけ」——そんな状態でも構いません。一歩踏み出すことが、苦しみを抜け出す第一歩になります。

まとめ:婚外恋愛の現実と向き合うために必要なこと

婚外恋愛は、単なる浮気や一時の過ちとして片づけられない、複雑な感情と背景が絡む問題です。夫婦のすれ違い、精神的な飢え、自己肯定感の低下など、人間関係の根本に潜む問題が“婚外恋愛”というかたちで表面化しているとも言えるでしょう。

本記事で取り上げた調査データや実例からも分かる通り、当事者たちは「癒し」「刺激」「承認欲求の充足」といった動機で婚外恋愛に走りやすく、その一方で「離婚したくない」「家庭は守りたい」という矛盾した感情を抱え続けています。

被害を受けた側は、深いショックと怒り、不信感に苦しみながら、「このまま我慢すべきか」「それとも行動に出るべきか」と悩み続けることになります。そんなときこそ、探偵への相談やカウンセリングを通じて“事実を知ること”が、解決への第一歩になるのです。

はじめて探偵を検討する方にとって、相談すること自体に不安や戸惑いがあるかもしれません。しかし、現在では無料相談や明朗な料金体系を掲げる信頼できる探偵社も増えており、「知らないから怖い」ではなく「知ることで安心」へと変わる時代になっています。

どんな小さな違和感でもかまいません。「なんとなくおかしい」と感じたら、まずは一度、専門家に相談してみましょう。証拠があることで、あなたの選択肢は必ず広がります。そして、真実を知ったその先に、納得のいく決断ができるようになります。

婚外恋愛という現実にどう向き合うか。その選択を他人に任せるのではなく、あなた自身の意思で、未来を見据えて行動するための力になれることを、私たちは目指しています。

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この探偵コラムの著者

梅澤 賢樹

Umezawa Masaki

総合探偵社R.A.D CEO
株式会社ディバイン 代表取締役社長
総合探偵社リザルト東京 副代表
株式会社リザルト 専務取締役

PROFILE

大手探偵社にて探偵としての調査スキルを習得した後、独立。探偵歴23年のキャリアを誇り、年間500件以上の浮気問題や人探しなどの探偵業務を取り扱う現役の探偵として活躍している。2007年に東京都港区六本木に「総合探偵社リザルト東京」を設立。六本木を中心としたエリアで浮気調査・企業の法人調査を多数取り合う。2023年に総合探偵社R.A.Dを埼玉県川口市に設立。主に東京都・埼玉県内を中心に年間約500件の浮気調査を取り扱うカリスマ探偵として活躍中。
浮気問題に強い弁護士や家庭問題を取り扱うカウンセラーなどの専門職と連携して多くの浮気問題を解決してきた実績がある。

・20年間で延べ10,000件超の尾行・張り込み実績あり
・探偵業法/個人情報保護法研修を年1回研修を実施
・探偵業開始届出証明書番号:埼玉県公安委員会 第43230057号(総合探偵社R.A.D)
・探偵業開始届出証明書番号:東京都公安委員会 第30070007号(総合探偵社リザルト東京)
・弁護士事務所、家庭問題カウンセラー協力契約店
・離婚調停/訴訟提出用報告書の裁判採用率96%(2023‑2024)

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