
浮気や不倫の調査というと、どうしても「暗い」「悲惨」といったイメージが強くなりがちではないでしょうか?しかし、実際の探偵の現場では思わず笑ってしまうような出来事や、人間味あふれるハプニングが意外とたくさん起こります。
今回は、プライバシー保護のために具体的な名前や場所を変えつつ、探偵が体験した“浮気調査のちょっと笑える・不思議なエピソード”を詳しくご紹介します。
1.張り込み中に起きた「秘密のバーベキュー事件」
1-1.思わぬ匂いに誘われて
とある夏、対象者(調査される側)が郊外のバーベキュー場で浮気相手と会うとの情報が依頼人から入り、探偵は朝から張り込みを行っていました。ところが現地に到着してみると、バーベキュー場はかなり広大な敷地で、休日ということもあり大勢の利用者でにぎわっていました。
炎天下の中、探偵が双眼鏡で対象者を探していると、周囲からおいしそうな肉や野菜の焼ける匂いが漂ってきます。探偵は調査中に食事ができない場合も多いため、空腹をこらえながら張り込みと尾行をするのはかなりの試練です。しかも対象者がどのグループに混ざっているのか確認するために、ときには人混みに紛れて近づく必要がありました。
1-2.偶然の差し入れ…しかし食べられない
なんとか対象者を発見し、そのグループの様子を遠巻きに撮影していると、近くでバーベキューを楽しんでいた別のグループの方が「よかったら食べませんか?」と声をかけてきました。
まさかの優しい“差し入れ”に一瞬心が揺れた探偵でしたが、「調査中に余所のグループと交流すると目立ってしまう」ため、丁重にお断りするしかなかったそうです。
結果的に浮気の証拠はバッチリ押さえられたものの、「おいしいバーベキューの匂いに耐えながらの撮影は、ちょっと地獄でした」と探偵は後日談で語っていました。
2.「スパイ大作戦」のような変装がバレそうになった話
2-1.連日の調査で衣装チェンジ
浮気調査の対象者が同じエリア内で連日動き回る場合、探偵は同じ場所に何度も張り込みに行かなければなりません。すると、常に同じ服装・同じ髪型だと、周囲から「なんかあの人、毎日いるけど…」と怪しまれるリスクが生じます。
そのため、探偵は日ごとに帽子・メガネ・ウィッグなどを変えたり、全く違うファッションにしたりと、“プチ変装”をすることが日常茶飯事です。
2-2.偶然、知り合いに遭遇してヒヤッ
ある日、ショッピングモールの駐車場で張り込みをしていた調査員が、ガラッとイメージを変えた格好で待機していると、なんと昔の同級生が通りかかりました。
同級生は一瞬「あれ? 〇〇君……?」という表情をしたものの、探偵は咄嗟に視線をそらしてスマホをいじるフリ。結果的に声をかけられることはなく、調査は無事続行できました。後で聞けば同級生は「そっくりだったけど、あんな奇抜な帽子をかぶるわけないし…」と完全に見間違いだと思っていたそうです。
探偵にとって、“変装がバレるかバレないか”のギリギリの攻防も仕事のうちなのです。
3.「浮気相手」かと思いきや、ただの“飲み友達”だった
3-1.夜な夜な怪しい個室居酒屋へ
別居中の旦那さんが「頻繁に深夜まで飲んでいる」という理由で、不審に思った奥様から浮気調査の依頼が来ました。LINEを見ても女性らしき名前の人物とメッセージを交わしている形跡があり、依頼者の不安は高まるばかり。
探偵が尾行を開始すると、確かに対象者は仕事終わりに個室居酒屋に入り、合流したのは20代後半くらいの女性。深夜まで楽しそうに談笑し、店を出たあとタクシーで移動。いよいよ怪しい…と思いきや、最終的に2人が向かったのは女性の自宅ではなくカラオケボックスでした。
3-2.実は“同業界の後輩男性”
さらに調べを続けてみると、実はその女性のように見えた相手は同業界の後輩男性で、SNS上で使っているハンドルネームやアイコンが女性っぽいだけだったというオチ。見た目は中性的な雰囲気で、細身・長髪だったため依頼者はてっきり女性だと思い込んでしまったとのことです。
結果的に浮気の事実はなく、奥様は誤解が解けてホッと一安心。夫婦間のコミュニケーション不足が原因の“疑い”だったと判明した事例です。
4.「独身」と偽っていた男性が子ども連れで遭遇
4-1.ターゲットは“既婚者なのに未婚のフリ”疑惑
ある浮気調査では、独身女性が「彼に結婚を匂わされているが、本当は既婚者ではないか?」と疑い、探偵に依頼したケースがありました。男性は結婚指輪も外しており、妻子の存在を一切匂わせない。休日は頻繁に「出張」や「実家に用事」と言って会えないことが不信感を煽っていました。
4-2.まさかの“子連れショッピングモール”でバッタリ
探偵が休日の男性の行動を追うと、なんと子どもと一緒にショッピングモールにいるところを発見。しかも隣には奥さんらしき女性も…。ちょうどその場には依頼者も何かの用事で同じショッピングモールを訪れており、まさかの鉢合わせという最悪のタイミングが起きてしまいました。
依頼者はショックを受けながらも、探偵が撮影していた決定的な写真・動画で真実をしっかり確認できたことにより、法的対応や慰謝料請求など次のステップを冷静に踏むことができたそうです。
5.浮気調査にかかる料金相場と費用の仕組み
「実際に調査してもらうと、どれくらいの費用がかかるの?」という疑問は多く寄せられます。探偵事務所によって料金システムは異なりますが、一般的な浮気調査の料金相場や費用の仕組みは、概ね以下のようになります。
- 基本料金(着手金)
- 調査開始時に必要となる料金。
- 探偵事務所によっては「1日あたり○万円」「時間単位で○円」など、設定方法がさまざま。
- 例)1日5時間×数日分のパック料金や、1時間あたり1万~2万円程度のプランなど。
- 成功報酬(成果報酬)
- 浮気の決定的証拠を押さえた場合、または特定の事実が確認できた場合に支払う報酬。
- 探偵事務所によって「成功報酬型」と「総合パック料金型」がある。
- 例)証拠を得られた場合に追加で数万円~数十万円ほど。
- 実費・経費
- 交通費や宿泊費、車両費、特殊機材の利用費など。
- 張り込みや尾行に長時間かかる場合は、これらの経費が増加。
- エリアや対象者の行動範囲によって変動しやすい。
- 総合的な目安
- 短期調査(数日~1週間程度)なら、20万~50万円前後で収まるケースが多い。
- 長期調査になると、数十万~100万円以上かかる場合も。
- 依頼内容や調査期間、探偵事務所の料金体系によって大きく上下するため、事前の見積もりと説明が非常に重要。
◇ポイント:複数社の比較検討が大切
探偵事務所ごとに料金形態やサービス内容は異なるため、複数社から見積もりをとることがおすすめです。なかには「着手金なし」「全額成功報酬制」を謳う事務所もありますが、後から高額な経費を請求されるトラブルが報告されるケースもあるため、契約前に十分な説明を受け、納得したうえで依頼しましょう。
6.まとめ:ユーモアとリアルが混在する浮気調査の現場
浮気調査というと、どうしてもネガティブな側面ばかりがクローズアップされがちです。ところが実際の現場では、バーベキューの香りに悩まされたり、変装中に知人とバッタリ会いそうになったり、男女関係を巡る思わぬ勘違いがあったりと、“探偵ドラマ”さながらのおもしろエピソードが次々と起こります。
こうしたエピソードを通じて改めて感じるのは、**「浮気や不倫は人間模様や事情が千差万別」**ということ。そして、疑惑が事実か誤解かをはっきりさせるためにも、探偵による客観的・合法的な調査が大きな役割を果たしているということです。
- 浮気が事実だった場合:証拠をもとに法的手段や離婚・慰謝料請求を考えられる。
- 浮気の疑いが晴れた場合:疑心暗鬼から解放され、夫婦関係やパートナーシップの見直しができる。
調査費用は決して安いものではありませんが、人生の大きな岐路となる浮気・不倫問題を解決したり、悩みを深める前に明確な事実を得たりするメリットは計り知れません。
もしパートナーの浮気を疑っている方や、真実を知りたい方がいれば、ぜひ一度探偵の無料相談などを活用してみてください。探偵はあなたの心配や苦悩を軽減し、次の一歩を踏み出すための手助けをしてくれるはずです。
探偵の現場には、シリアスなドラマだけでなくユーモラスな出来事も数多く潜んでいます。今回のエピソードが、少しでも探偵業界を身近に感じていただけるきっかけになれば幸いです。