
「探偵に依頼したいけど、費用が不安…」そんなあなたへ
パートナーの不審な行動、日に日に膨らむ疑念──
「もしかして浮気…?」そう思っても、自分だけでは真実にたどり着けない。そこで選択肢に上がるのが“探偵への依頼”です。
しかし、いざ探偵を雇おうと考えたとき、多くの人が最初に直面するのが「費用の壁」。
「一体いくらかかるの?」「あとから高額請求されるのでは?」
このような不安から、行動をためらってしまう方も少なくありません。
本コラムでは、探偵歴20年以上・調査実績1万件超の現役探偵が、探偵費用の仕組みから料金相場、悪質業者の見極め方、費用を抑えるテクニックまでを徹底解説します。
あなたが損をせず、納得のいく形で真実と向き合えるように──
この「完全ガイド」が、その一歩を支える力になることをお約束します。
このコラムを読むと分かること
- 探偵費用の内訳と料金体系の種類
- 調査別(浮気・人探し・企業調査)の費用相場と実例
- 探偵費用が高額になる・安くなる理由
- 成功報酬型と時間制の違いと選び方
- 悪徳業者に引っかからないための見極め方
- 費用を抑えるための現実的な方法
- 探偵歴20年以上のプロによるアドバイスと失敗回避のヒント
目次
- はじめに|「費用の不安」が探偵依頼を妨げている
- 探偵費用の基本構造とは?内訳を徹底解説
- 探偵費用の相場を知る|調査別・地域別ガイド
- 主な調査ごとの費用比較と注意点
- 料金体系の違いとその選び方
- 探偵費用を決める7つの要素
- 実際の調査別費用事例【浮気・人探し・企業】
- 【探偵目線で語る】契約時のチェックポイント
- 費用を抑えるための戦略と交渉術
- 悪徳業者を避けるための実践知識
- 現役探偵からのアドバイス|選ばれる探偵の条件
- 関連リンクでさらに深掘り
- まとめ:納得できる依頼のために知っておくべきこと
1. はじめに|「費用の不安」が探偵依頼を妨げている
「探偵に相談したい。でも費用がいくらかかるのか分からないから不安」
これは、私たちが日々受け取る相談の中で、最も多く寄せられる声のひとつです。
浮気や不倫、人探し、企業調査など、探偵の業務は一見ドラマの中の話のように思えるかもしれません。しかし、実際には多くの人々が「今この瞬間」にも、人生の岐路で探偵という選択肢を検討しています。
■ 探偵に依頼したくても「費用の不透明さ」が不安を呼ぶ
調査を依頼する動機はさまざまですが、共通しているのは「真実を知りたい」という切実な思い。
ところが、多くの人が最初にぶつかる壁が「費用への不安」です。
- ホームページに書かれている料金の意味がよく分からない
- 「◯万円から」と書いてあるけど、実際はいくらになるのか見えない
- 成功報酬と書いてあるが、それが何を指すのか具体的な説明がない
- 見積もりを取るのも怖い。しつこく営業されたらどうしよう
こうした漠然とした不安が原因で、「相談すらできない」状態に陥ってしまっている方も少なくありません。
■ 安さだけを強調する広告に潜む落とし穴
近年、インターネットやSNS広告では「浮気調査1時間5,000円〜」「業界最安値保証!」といった“安さ”ばかりが目立つようになっています。しかし、実際にそのままの価格で済むケースはごく一部に限られており、多くは後から追加費用が発生する構造になっているのが現実です。
安さをウリにする業者ほど、
- 「基本料金」しか明示せず、調査費・機材費・経費が別途加算
- 調査員1名分の料金を記載し、実際には複数人必要
- 成功報酬の定義が曖昧なまま契約を促す
といったトラブル事例が、全国の消費生活センターや弁護士会からも報告されています。
■ 「知らなかった」では済まされない契約のリスク
探偵との契約は、日常生活ではなかなか経験することのない分野です。だからこそ、契約内容をしっかり理解せずにサインしてしまうことで、後から後悔する人も多くいます。
たとえば、
- 成果が出なかったのに成功報酬を請求された
- キャンセル料が高額だった
- 調査報告書の内容が不十分で裁判に使えなかった
といったケースは決して珍しくありません。
こうしたトラブルを防ぐためには、「料金の相場を知る」「費用の内訳を理解する」「契約時のチェックポイントを押さえる」といった事前の知識が不可欠です。
■ そこで本コラムの出番です
本コラムでは、探偵歴20年以上・調査実績1万件超の現役探偵が、探偵費用の仕組みとその真実を徹底解説します。
- 探偵費用の相場はいくら?
- どうすれば費用を抑えられるのか?
- 成功報酬と時間制、どっちが良いの?
- 見積もりは何を確認すべき?
- 悪質な探偵業者を見抜く方法は?
こうした疑問を一つずつ丁寧にひも解き、初めてでも安心して探偵に依頼できる状態まで導くことを目的としています。
調査は高額な買い物ではありますが、それは「安心」「証拠」「未来への決断」という大きな価値を得るための投資でもあります。
だからこそ、後悔しないために「費用の真実」をしっかり知っておきましょう。
2. 探偵費用の基本構造とは?内訳を徹底解説
探偵に依頼する際、多くの方が「結局、何にいくらかかるのか分からない」と感じるのは、費用構造が非常に複雑で、しかも業者ごとに提示方法がバラバラだからです。
ここでは、実際の現場に基づき、探偵費用がどのような項目で構成されているのかを詳しく解説します。見積書の中身を正しく理解するための基礎知識として、ぜひ押さえておきましょう。
■ 探偵費用の主な内訳
項目 | 内容 |
---|---|
基本料金 | 初回相談、案件ヒアリング、契約、案件整理などの事務管理費用。 |
調査料金 | 調査員の稼働費(尾行・張り込み・聞き込みなど)。1人1時間ごとの単価で換算。 |
機材使用料 | 特殊カメラ、暗視スコープ、車両、バイク、ドローン、GPSなどの利用料。 |
経費(実費) | 移動交通費(電車・タクシー)、ガソリン代、駐車場代、宿泊費、飲食代など。 |
成功報酬 | 調査が成功した場合にのみ発生する報酬。証拠の有無や所在判明が基準。 |
調査報告書作成費 | 裁判資料にも使える高品質な書式・写真入り報告書の作成費用。 |
■ よくある見積もりパターンと注意点
見積書の中には、一見すると「パック料金でお得」と感じられるものもありますが、「調査料金」しか含まれていないケースも多く見られます。
たとえば、以下のようなケースです:
- 「1時間1.5万円」と書かれていても、それは調査員1人分の料金。実際は2〜3名体制が基本なので、実質3〜4.5万円になる。
- 基本料金や機材費、経費は「別途請求」として後から追加される。
- 成功報酬の定義が曖昧(どのタイミングで成功とみなすか明記されていない)。
こうした“分かりにくい見積もり”は、悪徳業者によく見られる特徴でもあります。
優良な探偵事務所では、すべての項目を明細で分けて提示し、追加費用が発生する可能性についても事前に説明します。
■ 調査内容によって大きく変わる費用配分
例えば、以下のように調査の種類によって、費用配分も異なります。
浮気調査(2日間・5時間/日・2名体制)
- 調査料金:20万円
- 経費(交通費・機材):3万円
- 成功報酬:10万円
- 報告書作成費:2万円
- 合計:約35万円
人探し調査(1ヶ月・情報収集中心)
- 基本料金:5万円
- 調査料金:50万円
- 経費:10万円
- 成功報酬:30万円
- 合計:約95万円
■ 探偵費用の提示方法は事務所によって異なる
探偵業界では、明確な“定価”が存在しません。そのため、同じ案件でも探偵事務所によって10万〜50万円以上の差が出ることもあります。
この理由は以下のような点にあります:
- 調査体制(2名体制 or 3名体制)
- 調査員の技術力・経験年数
- 使用する機材の質と数
- 報告書のレベル(簡易 or 裁判対応)
たとえば、当社(総合探偵社R.A.D)では、料金体系と内訳を初回相談時に明確に説明し、ご予算に応じたプラン提案を徹底しています。
3. 探偵費用の相場を知る|調査別・地域別ガイド
探偵費用は、調査の種類によって大きく異なるうえ、地域や依頼内容の詳細によっても上下します。
この章では、調査別の一般的な相場と、地域ごとの違い、そして費用の背景にある“理由”を詳しく解説します。
■ 調査別の費用相場一覧【2025年最新版・完全解説】
探偵に依頼される調査には主に「浮気調査」「素行調査」「人探し調査」「企業調査」の4つがあり、それぞれで費用相場や料金体系に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの調査について具体的な金額感や選び方のポイントを解説します。
① 浮気調査の費用相場
項目 | 内容 |
---|---|
相場(時間制) | 1〜3万円/時間(調査員1人あたり) |
パック料金の目安 | 3時間×3日間で約20万〜35万円程度 |
成功報酬型の場合 | 基本料+証拠取得後に10万〜30万円が加算されることも |
おすすめの料金体系 | 時間制+簡易パック制(3時間×数日間など) |
注意点 | 成果なしでも全額請求される業者に注意 |
費用幅の理由:
対象者の警戒心、密会の頻度、行動範囲(地方or都市)、調査日(平日or休日)、調査時間(昼間or深夜)などにより、調査の難易度が大きく変わります。
費用を抑えるコツ:
浮気相手との「接触日」や「曜日・時間帯」がある程度特定できていれば、ピンポイント調査が可能となり費用も最小限で済みます。
※補足①:浮気調査の“1時間単価”の見方
たとえば「1時間1万円」としても、1名あたりの金額である場合が多く、実際の調査は2〜3名体制が基本。つまり、1時間で2〜3万円となるケースも珍しくありません。
また、張り込み時間が長くなればなるほどコストは増加します。
② 素行調査の費用相場
項目 | 内容 |
---|---|
相場(時間制) | 1〜2.5万円/時間 |
1日あたりの料金目安 | 5時間×1日で約8万〜12万円程度 |
成功報酬型の場合 | 成果が明確でないため、時間制が一般的 |
おすすめの料金体系 | 事前行動パターンに基づく「日時指定パック制」 |
注意点 | 「監視=違法調査」にならないよう法的配慮が必要 |
特徴と用途例:
婚約者・交際相手・従業員・子どもの行動チェックに使われるケースが多く、調査の目的は「浮気確認」だけでなく「生活実態の把握」「素行の確認」なども含まれます。
費用変動要因:
1日に複数エリアを移動するようなケース、車両尾行が必要な場合は費用が高めになります。
③ 人探し調査の費用相場
項目 | 内容 |
---|---|
相場(成功報酬型) | 50〜300万円/案件 |
基本料金+成功報酬型 | 調査着手金:10万〜50万円+成功報酬:30万〜200万円 |
難易度の影響 | 連絡先・写真あり→安価/情報ゼロ→高額 |
おすすめの料金体系 | 成功報酬型+進捗に応じた段階払い |
注意点 | 期間が数週間〜数ヶ月に及ぶケースがある |
費用幅の理由:
対象者の情報量によって調査難易度が大きく異なります。例えば「数年前の友人で連絡先が不明」程度であれば数十万円で済みますが、「身を隠している失踪者」「消息不明の親族」などになると100万円以上かかる場合があります。
見積もり時の確認ポイント:
- 成功の定義(「連絡先判明」か「直接面会」か)
- 進捗報告の頻度と方法
- 成果が出なかった場合の料金対応
④ 企業調査の費用相場
項目 | 内容 |
---|---|
相場(案件単位) | 30〜200万円以上 |
一般的な調査例 | 取引先の信用調査/社内不正調査/競合動向調査 |
調査期間の目安 | 2週間〜3ヶ月程度 |
おすすめの料金体系 | 案件ごとの固定料金(契約時に調査範囲を明確に) |
注意点 | 法的に問題のない手法で調査されているかを確認 |
企業が探偵に依頼する主な理由:
- 取引前の信用チェック(反社チェック含む)
- 競合の人材引き抜きの裏付け調査
- 内部不正(横領・情報漏洩)の証拠収集
- 採用前のバックグラウンドチェック
費用が高額になる要因:
- 技術的な調査(IT・通信記録・潜入など)が必要な場合
- 長期張り込みや外国語調査、海外法人への調査が発生するケース
✅ 相場はあくまで“目安”であり、調査の条件次第で変動します
たとえば「浮気調査×都内×夜間×対象者が警戒している」ような条件では、相場以上の料金になることも当然あり得ます。
逆に、対象者の行動パターンや接触日が明確に分かっている場合は、相場以下で済むケースもあります。
だからこそ、見積もりは1社だけで決めず、2〜3社から相見積もりを取り、内容と金額のバランスを冷静に比較することが大切です。
■ 地域別で費用はどう変わる?都市部と地方の比較
探偵費用は地域によって最大30%以上の差が出ることもあります。
理由としては以下のような背景が挙げられます。
【都市部(例:東京・大阪・横浜)】
- 調査員の人件費が高い
- 高速代・駐車場代・宿泊費も割高
- 夜間帯の調査が多く、リスク管理コストも上乗せされがち
→ 相場の“上限寄り”になりやすい
【地方都市(例:熊本・盛岡・松江など)】
- 地価が安く、調査範囲も狭い場合が多い
- 人件費や経費が都市部より抑えられる
→ 同じ調査内容でも10万円以上安くなることも
しかし注意したいのは、「地方だから安い=安心」とは限らないこと。
むしろ、地域に根差した探偵社を選ばないと、地理に不慣れな調査員によって尾行・張り込みが失敗するリスクもあります。
■ 調査内容+地域の“組み合わせ”で費用は大きく変動する
浮気調査 × 都心 × 平日夜間 × 飲食店街
という条件の場合、以下のような追加要素が絡みます。
- 夜間用暗視カメラ・望遠レンズの導入
- 駐車場代の高騰(都内なら1時間1,000円超も)
- 人の目を避けるための交代制3名体制
このように、基本の費用相場に「依頼者ごとの具体条件」が掛け合わさって、最終費用が決まることになります。
■ 探偵事務所による価格設定の違いにも注目
同じ条件で複数の探偵事務所に見積もりを取った場合でも、費用に大きな差が出ることは珍しくありません。
これは、以下の要素によるものです。
- 調査員の経験年数・スキルの差
- 外注調査員を使うか、すべて自社対応か
- 成功報酬型の基準が厳しいか甘いか
- 法的証拠レベルの報告書を標準装備しているか
高すぎる見積もりはもちろん警戒すべきですが、安すぎる見積もりにも落とし穴があるため、料金だけでなく「内容」も比較することが重要です。
■ コストを正しく判断するために
調査費用は「高いからダメ」「安いから安心」という単純なものではありません。
大切なのは、「この費用で、どこまでやってくれるのか?」を明確に確認することです。
4. 主な調査ごとの費用比較と注意点
探偵に依頼する際、調査の種類ごとに「日数」「人数」「使用機材」「報告書の質」などが異なり、それによって費用も大きく変動します。
この章では、実際に多くの依頼がある「浮気調査」「人探し調査」「企業調査」それぞれについて、調査期間・調査体制・費用の相場と注意点を詳しく解説します。
■ 主な調査比較一覧【2025年版】
調査種類 | 調査日数 | 体制(人数) | 想定費用(総額) | 備考 |
---|---|---|---|---|
浮気調査 | 約5日間(各日5時間) | 調査員2名体制 | 約40〜50万円 | 密会日が絞れている場合は費用削減可能 |
人探し調査 | 約30日間 | 調査員3名体制 | 約80〜120万円 | 成功報酬込み/長期化しやすい |
企業調査 | 約90日間 | 調査員3〜5名体制 | 約150〜250万円 | 法的証拠としての活用前提/難易度高 |
■ 各調査の詳細と注意すべきポイント
◆ 浮気調査
- 基本構成:対象者の尾行・張り込み、密会現場の証拠撮影、報告書作成
- 必要な機材:車両・高倍率カメラ・暗視スコープ・ボイスレコーダーなど
- 費用に差が出る要素:
- 対象者の警戒レベル
- 移動範囲(電車か車か)
- 密会の頻度や特定のしやすさ
例えば「毎週木曜の夜に浮気している可能性が高い」といった具体的な情報があれば、2〜3日間の集中的な調査で証拠を押さえられ、30万円台で済むケースもあります。
逆に、「浮気しているかどうかも分からない」という場合は、週末や夜間を中心に1週間以上の調査が必要となることも。
◆ 人探し調査
- 基本構成:過去の関係者への聞き込み/SNSやデータベース調査/現地調査など
- 成功報酬が主流:成果(所在判明や接触)に対して支払う報酬が契約に含まれる
- 注意点:
- 成功の定義が「連絡先判明」なのか「本人との接触」なのかを確認
- 成果が得られなかった場合の支払い条件を明文化しておく
また、時間が経過しているケースや「探している相手が意図的に身を隠している」ケースでは、難易度が格段に上がるため、100万円を超える見積もりも想定しておく必要があります。
◆ 企業調査
- 基本構成:競合企業の実態調査/従業員の不正調査/信用調査など
- 長期戦になるケースが多い:1ヶ月〜3ヶ月にわたって複数の調査を同時進行する
- コストが高くなる理由:
- 複数拠点の調査が必要になることが多い
- 調査後の報告書は弁護士や法務チームとの連携を前提とした精密さが必要
- 法的にリスクのない手法を用いる必要があるため、専門的スキルが求められる
企業案件は情報漏洩・横領・不正取引といった社運を左右するケースも多く、調査の質と信頼性が極めて重視されます。
■ “日数×人数”=調査コストの基本構造
多くの人が誤解しがちですが、探偵の費用は単純に「何日調査したか」だけでは決まりません。
**「1日あたり何名体制で調査が行われるか」「何時間稼働するか」**が料金に大きく影響します。
たとえば、以下のようなケースを比較すると明確です:
ケース | 稼働時間 | 人数 | 実質作業時間 | 費用目安 |
---|---|---|---|---|
1日5時間×2名 | 5h | 2名 | 10時間 | 約8〜10万円 |
1日10時間×3名 | 10h | 3名 | 30時間 | 約20万円以上 |
そのため、「何時間・何人体制が必要か」を見積もり時に必ず確認することが重要です。
■ 安さだけに惑わされないために
中には「1日5万円以下」といった非常に安価なプランを打ち出している探偵業者もありますが、その実態は以下のような落とし穴が潜んでいることも。
- 実際には追加費用が発生する(機材費・報告書費など)
- 調査員が1名のみで、尾行中の交代ができずバレる
- 証拠として不十分な報告書しか出ない
“見かけの安さ”よりも、“結果としての費用対効果”で判断することが、満足度の高い調査につながります。
5. 料金体系の違いとその選び方
探偵に依頼する際に非常に重要となるのが、「料金体系の選び方」です。料金設定には主に「成功報酬型」と「時間制料金型」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
間違った料金体系を選んでしまうと、「思っていた以上に高くついた」「成果が出なくても料金を支払うことになった」という事態に陥ることも。
この章では、各料金体系の特徴、向いているケース、契約時に確認すべきポイントを詳しく解説します。
■ 成功報酬型とは?
調査が成功した場合にのみ、あらかじめ決められた報酬を支払う契約方式です。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | 成果が出なければ高額請求されない安心感がある |
デメリット | 成功した際の報酬が割高に設定されていることが多い |
契約形式の特徴 | 成功の定義(例:浮気の証拠取得/所在判明)を明文化 |
適したケース | 成果がはっきりと確認できる調査(浮気・人探しなど) |
【注意点】
- 「成功の定義」が不明確なまま契約するとトラブルの元
- 成功報酬に加えて、着手金や調査費が別途かかることがある
- 成功報酬が「20万円〜」と曖昧な場合は詳細条件を確認すべき
■ 時間制料金型とは?
調査員が稼働した「時間」に対して料金が発生する契約方式。調査の稼働時間と人数によって費用が決まります。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | 進行状況に応じて柔軟に対応できる |
デメリット | 調査が長引くと費用がかさみやすい |
契約形式の特徴 | 1時間単位×調査員数で換算される(例:2万円×2名×5時間) |
適したケース | 調査日時が特定できるケース/短期集中型調査など |
【注意点】
- 「何人で何時間行うか」を事前に明確にしておかないと、想定より高くなる
- 終了時間の柔軟さはあるが、延長が自動で加算されるケースもある
- 報告書費・交通費・機材費が別請求になるか確認が必要
■ パック料金制とは?【第3の選択肢】
成功報酬型・時間制に加えて、最近増えているのが**「パック料金制」です。これはあらかじめ定めた時間数・日数・人数をセットで契約する方式**で、依頼者にとって費用の見通しが立てやすいというメリットがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
仕組み | 「3時間×3日間=9時間で◯万円」など、時間・人数を固定したセット料金 |
メリット | 費用が明確で、見積もりと実費に差が出にくい |
デメリット | パック時間をオーバーすると追加料金が発生することも |
適したケース | 調査の日時や対象者の行動パターンがある程度特定できている場合 |
【よくあるパック例】
パックプラン例 | 内容 | 価格相場(目安) |
---|---|---|
ベーシックプラン | 3時間×3日間×2名=計18時間 | 約25万〜35万円程度 |
重点日ピンポイントプラン | 5時間×2日間×2名(密会日狙い) | 約20万〜30万円程度 |
週末集中プラン | 土日のみ6時間×2日間×2名(不倫が疑われる週末) | 約30万〜45万円程度 |
このように、パック制をうまく活用すれば、調査範囲と費用のバランスをコントロールすることができます。
【パック料金を選ぶときの注意点】
- 調査開始後に「追加日数」「時間延長」になった場合、追加料金の単価が割高になることも
- 報告書作成費や交通費などがパック外扱いになっていないか要確認
- 成功報酬型と異なり、結果の有無にかかわらずパック料金は全額支払いになる
つまり、「結果が出る見込みが高い場合」「調査日が読める場合」にはコストパフォーマンスが良いのがパック制の強みです。
■ 料金体系まとめ|3タイプの違いと選び方比較表
料金体系 | 特徴 | 向いているケース |
---|---|---|
成功報酬型 | 成果が出たときだけ支払う | 成否が不確定な人探し・浮気調査初動など |
時間制 | 稼働時間ごとに課金 | 進捗を見ながら柔軟に対応したいとき |
パック料金制 | 時間・日数・人数込みの定額セット | 密会日など日時を絞り込めるケース/予算管理重視 |
■ ハイブリッド型(成功報酬+時間制)という選択肢もある
近年、一部の優良探偵社では**「基本料金+成功報酬+時間制の上限つき」**というハイブリッドな料金プランを導入しています。
これにより、
- 成功時のインセンティブで調査員のモチベーションを維持しつつ
- 調査が長引いた場合の上限を設けて、依頼者の費用リスクを軽減
といった、両者にとってバランスの良い契約が可能になります。
■ 契約時に確認すべき5つのポイント
- 料金体系の名称だけでなく、「内容」と「適用条件」も明示されているか?
- 成功報酬の“成功”とは何を意味するのか?明文化されているか?
- 時間制の上限(1日何時間、何名体制など)は設定されているか?
- 基本料金以外の追加費用(報告書作成・経費など)の詳細が記載されているか?
- キャンセルポリシーや途中解約時の返金規定があるか?
■ 探偵選びは“料金体系の説明力”で見極めよ
実際、私たちが10,000件以上の相談を受けてきた中で、「良い探偵かどうか」は料金体系の説明がどれだけ明快かに現れます。
不明瞭な言い回しや、「詳細は契約後にご案内します」という対応をする業者は注意が必要です。誠実な探偵事務所は、見積もり段階でしっかりと説明と書面提示を行います。
6. 探偵費用を決める7つの要素
探偵の費用は「1時間いくら」「1日いくら」という単純なものではありません。実際の料金は、調査対象や状況に応じて複数の要素が複雑に絡み合い、案件ごとに大きく異なります。
ここでは、費用を大きく左右する7つの代表的な要素を詳しく解説します。
① 調査の難易度
調査の難易度は費用に直結します。たとえば…
- 対象者が用心深く、尾行が容易でない
- マンションの中に長時間こもるため、張り込みの工夫が必要
- 警戒レベルが高く、単独尾行では発見リスクが高い
このようなケースでは、調査員の増員・交代制の導入・特殊機材の活用などが必要となり、費用は当然高くなります。
② 対象の行動パターン
行動パターンが読みやすければ、調査日・時間帯を絞って効率的な調査が可能です。
例:
- 「毎週火曜の夜、同じ店に立ち寄っている」
- 「仕事帰りに決まった経路を通って帰宅している」
このような情報があれば、ピンポイントで集中調査ができるため、コスト削減につながります。
反対に、行動パターンが不明で毎日違う場所に移動するような場合は、調査日数が伸び、結果として費用もかさみやすくなります。
③ 調査の緊急性
「今夜密会の予定がある」「明日、対象が県外へ出張する」など、緊急対応が必要な調査は割増になる場合があります。
理由:
- 即日で調査員や機材を手配しなければならない
- 深夜帯や早朝の勤務シフトが発生する
- 地域外へ緊急出動する必要がある
特に週末や大型連休、年末年始は調査依頼が集中するため、予約のタイミングによって費用が高騰するリスクがあります。
④ 調査員の人数
費用の中でもっとも比重が大きいのが「人件費」です。
基本的に尾行や張り込みには最低でも2名体制が必要です。なぜなら…
- 車両尾行は1人では対応できない(運転と撮影が同時にできない)
- 複数出口のある施設では、分担が必要
- 長時間の調査では交代制が必須
対象が警戒している場合や動きが激しい場合は、3名体制が基本となるため、人員が1名増えるだけでも調査費用が1.5倍〜2倍になることがあります。
⑤ 調査地域と範囲
対象が広範囲に移動する、あるいは複数の地域をまたぐ場合は、移動費・高速代・宿泊費などの実費経費が積み上がります。
例:
- 東京都内での徒歩移動中心→交通費:数千円程度
- 埼玉から千葉・神奈川へ移動→高速代・燃料代・車両レンタル代
- 地方出張や長距離移動→宿泊費や翌日調査の待機費用が発生
また、都市部では駐車場代や交通規制への対応費も無視できません。
⑥ 使用する機材(車両・ドローン・GPS等)
機材費は調査の精度に直結する重要なコスト項目です。
機材 | 使用目的 | 備考 |
---|---|---|
高性能カメラ | 暗い場所・遠距離の撮影 | 通常のスマホでは証拠力に欠ける |
車両・バイク | 車移動の尾行 | 高速代・燃料代も発生 |
暗視スコープ | 夜間の密会現場撮影 | 夜の調査に不可欠 |
GPS発信機 | 対象者の移動記録確認(※違法使用注意) | 車両提供者の同意が必要 |
ドローン | 屋外調査や広範囲監視(主に企業調査) | 法規制あり/要専門操縦者 |
※GPSやドローンの利用には適法性の確認が必要であり、違法調査を行う探偵事務所には注意が必要です。
⑦ 調査期間の長さ
一般的に、調査期間が長くなるほどコストは高くなります。
理由:
- 長期間になると調査員の拘束時間が増える
- 継続的な張り込みや機材運用が必要になる
- 成果を出すまでの時間が読みづらく、調査内容が膨らみやすい
例:
- 2日間の調査(合計10時間)→約25万円前後
- 10日間連続の長期調査(50時間以上)→50万〜80万円超
特に「対象者の行動パターンが曖昧」「警戒されている」「不定期な密会が想定される」場合は、期間に余裕を持たせた設計が必要です。
✅ 費用の仕組みを知れば、無駄を避けて“納得の調査”ができる
このように、探偵費用は調査内容と条件次第で大きく変動するのが特徴です。
調査の成否だけでなく、「コストパフォーマンス」にも直結するため、自分の調査目的に合わせて、どの要素が費用にどう影響するのかを理解しておくことが大切です。
7. 実際の調査別費用事例【浮気・人探し・企業】
「探偵に依頼したら本当にいくらかかるのか?」
これは、ほぼすべての依頼者が最初に抱く疑問です。そこで本章では、私たちがこれまで対応してきた中から、特に参考になる**典型的な3つの調査事例(浮気/人探し/企業)**を紹介します。
【事例①】浮気調査:夫の残業に疑いを持った妻からの依頼
■ 依頼者プロフィールと背景
- 性別:女性(38歳・専業主婦)
- 家族構成:夫(42歳・営業職)、子ども2人(小学生)
- 依頼のきっかけ:
- ここ3ヶ月、毎週金曜になると「残業で遅くなる」と言い出す
- スマホにロックをかけ、トイレや風呂場にも持ち込むように
- 洗濯物から「女性用の髪の毛」が頻繁に見つかる
- 心の葛藤:
- 「証拠がないまま夫を問い詰めて、逆ギレされたらどうしよう」
- 「離婚を考えているわけではない。でも真実は知りたい」
- 「夫から離婚を切り出された際の防衛手段としてしっかりした証拠を手に入れたい」
■ 調査プランと実行概要
- 調査対象:夫(42歳)
- 調査日程:金曜夜+土曜夕方を中心に5日間(合計25時間)
- 調査員:2名体制(尾行+車両班)
- 調査機材:
- 高感度暗視カメラ
- 車載型望遠レンズシステム
- 小型無音カメラ(ホテル出入口の記録用)
- 調査エリア:東京都23区内・神奈川県川崎市方面
■ 調査中の流れと発見事項
1日目(金曜・18:00〜23:00)
- 夫、会社を18:20に出て徒歩移動。
- 川崎駅近くのカフェで20代前半の女性と合流。
- そのままビジネスホテルへ。滞在2時間、再び同伴で解散。
- 証拠:入室・退室映像(夜間赤外線・顔確認可能)
2日目(土曜・16:00〜22:00)
- 自宅から車で外出。再び同一女性と合流。
- 郊外の飲食店で食事→ラブホテルへ移動。
- 出入りを記録し、相手のナンバープレートも確認済み。
- 証拠:日中カラー写真、車両ナンバー、会話音声
3〜5日目(尾行+動静監視)
- 平日は目立った行動なし(自宅〜会社間のみ)
- 接触日時が「週末特化」であることが明確になる
■ 報告書と証拠内容
- 写真点数:147枚(うち60枚が決定的証拠)
- 書面報告書:A4・34ページ構成(時系列、地図、証拠一覧含む)
- 添付資料:相手女性の車両情報・服装・身長推定など
■ 費用内訳(総額49万円)
項目 | 内容 | 金額(税込) |
---|---|---|
基本料金 | 調査準備・スケジューリング | 5万円 |
調査費(2名×5日) | 稼働時間25時間×2名=50時間 | 25万円 |
経費・機材費 | 車両レンタル代/撮影機材/交通費 | 6万円 |
成功報酬 | 有責証拠獲得に対して(契約条件内) | 10万円 |
報告書作成費 | 写真・時系列整理・印刷・製本含む | 3万円 |
合計 | 49万円 |
■ 依頼者の声とその後の行動
「本当は疑いたくなかった。でも、このままでは精神的に限界でした」
「証拠を見て涙が止まりませんでした。でも同時に“ああ、もう嘘を許さなくていいんだ”と心が軽くなったんです」
調査終了後、報告書を弁護士に提出し、夫との協議離婚に向けた話し合いが開始。証拠の質の高さから、慰謝料請求も有利に進んでいるとのこと。
【事例②】人探し調査:生き別れの父親を探したい40代女性からの依頼
■ 背景
依頼者は40代の女性。両親の離婚後、20年以上音信不通だった父の所在を確認したいという内容。情報は旧姓と出身地のみ。住所や写真はなし。
■ 調査依頼内容
- 対象者:父親(70代)
- 手がかり:旧住所/名前/出生地
- 目的:再会と近況の確認(接触は希望しない)
■ 実施内容
- データベース調査/旧居周辺での聞き込み調査
- 本籍地調査、公共機関情報の照会
- 新居発見後、郵便物確認・周辺聞き込みによる身元特定
■ 費用内訳
項目 | 費用 |
---|---|
着手金(基本料金) | 10万円 |
調査費(延べ20日) | 60万円(情報収集中心) |
経費(交通費等) | 8万円 |
成功報酬(所在判明) | 30万円 |
合計 | 約108万円(税込) |
■ 調査結果とその後
新潟県内での居住先を特定。再婚しており高齢。依頼者は直接の接触は望まず、所在が確認できたことで精神的に安心。費用は高かったが「会わなくても心が救われた」と感謝の声。
【事例③】企業調査:取引先企業の信用調査と内部情報の精査
■ 背景
中堅メーカー(法人)からの依頼。数億円規模の取引を控える新規提携先に対し、反社会的勢力との関係や、資金繰りの真偽、代表者の素行などを事前に調査したい。
■ 調査依頼内容
- 対象企業:関東圏の建設会社
- 調査内容:信用調査/反社チェック/経営者の過去の経歴調査
- 期間:約2ヶ月
■ 実施内容
- データベース調査、商業登記確認、反社チェック
- 代表者の経歴・人脈調査(旧勤務先・知人聞き取り)
- 企業活動実態の張り込み(作業所勤務状況)
■ 費用内訳
項目 | 費用 |
---|---|
基本料金 | 10万円 |
調査費(60日間) | 110万円(複数案件調査) |
経費(報告書作成等) | 15万円 |
成功報酬 | 50万円(契約成立判断資料) |
合計 | 約185万円(税込) |
■ 調査結果とその後
代表者が過去に複数の会社を倒産させていた経歴が判明。反社との関連は認められなかったものの、依頼企業は契約を見送りに。トラブルを未然に防げたとして、**「200万円で数億円の損失を防げた」**と高評価。
✅ 事例から分かる費用感の「リアル」
調査種類 | 調査期間 | 費用合計 | 成果 |
---|---|---|---|
浮気調査 | 約5日 | 約49万円 | ラブホ出入り証拠3回/慰謝料請求成功 |
人探し調査 | 約30日 | 約108万円 | 父親の所在判明(接触なし) |
企業調査 | 約60日 | 約185万円 | 契約前に危険リスクを把握→取引見送り成功 |
調査費用は確かに安くはありません。ですが、**「何を得られるか」「何を防げるか」**という観点で見れば、コストに見合う価値があることが伝わるはずです。
8. 【探偵目線で語る】契約時のチェックポイント
探偵への依頼は人生の中でもそう何度もあることではありません。そのため、「どんな契約を結ぶのか」「契約書のどこを見ればいいのか」が分からないまま契約してしまい、思わぬトラブルに巻き込まれる依頼者も少なくありません。
探偵歴20年以上の私が、実際の現場で見てきたトラブル事例をもとに、**安心・納得の契約を結ぶための“絶対に押さえるべきチェックポイント”**をプロの視点から解説します。
✅ チェック① 公安委員会の届出証明番号があるか?
まず最初に確認すべきは、**その探偵事務所が「正式に公安委員会に届出済みかどうか」**です。
届出がされていれば、事務所のHPや名刺、契約書などに「探偵業届出証明書番号」が明記されています。
【実例トラブル】
無届の違法業者に依頼した結果、調査が途中で打ち切られ返金もされなかったケースが報告されています。法令遵守している事務所かどうかは、最初のふるい分けです。
✅ チェック② 契約書の控えが交付されるか?
契約書は必ず**「依頼者が原本を受け取る」こと**が前提です。
「データで送ります」「社内保管します」と言われて控えが交付されない場合、非常に危険です。
契約書には以下のような重要情報が記載されているべきです:
- 調査対象者と目的
- 調査日数・時間・人員
- 料金明細と支払い方法
- 成功報酬の定義と金額
- 解約時の扱いとキャンセル料
特に「調査内容を言葉でしか説明されていない」場合は、後から言った言わないのトラブルになります。
✅ チェック③ 追加費用の発生条件が明示されているか?
見積もりには含まれない追加費用が後から発生することは、決して珍しいことではありません。
ただし、それが事前に説明されているかどうかで信頼性は大きく変わります。
代表的な追加費用:
- 延長調査(予定時間を超えた場合)
- 深夜料金・緊急対応費
- 調査員の追加派遣
- 高速道路・宿泊費などの実費
【探偵のアドバイス】
追加費用の「発生条件」「上限」「通知のタイミング」まで契約書に書かれているかを確認しましょう。
優良な探偵事務所は、「上限金額を超える前に必ず依頼者に連絡する」旨を約束してくれます。
✅ チェック④ 調査報告書のレベル(証拠能力)を確認したか?
浮気調査などの場合、最終的に報告書が「裁判資料として使えるかどうか」は非常に重要です。
一部の業者では、写真が不鮮明・時系列が曖昧・対象の顔が特定できない、といった低品質な報告書しか提供しないところもあります。
【確認ポイント】
- サンプル報告書を見せてもらえるか
- 写真の画質や構成(時系列・地図・補足メモ)の有無
- 法的証拠として使えるフォーマットかどうか(弁護士からの評価)
【探偵としての一言】
当社では、裁判資料として実際に慰謝料請求に使用された実績のある報告書フォーマットを採用しており、事前にサンプルを提示しています。これは依頼者の“武器”になる文書です。クオリティを必ず確認してください。
✅ チェック⑤ 契約解除条項・返金ポリシーは明文化されているか?
調査を途中でやめたい、成果が出なかった──その場合に返金があるのか、どの範囲まで返金されるのかが不明確な契約は、依頼者にとって大きなリスクです。
確認すべき項目:
- 契約のキャンセル料はどの時点から発生するか
- 成果が出なかった場合の対応(成功報酬の扱い)
- 調査前キャンセルと調査中止の返金差額
✅ 契約前に聞くべき“3つの質問”
- 「報告書のサンプルはありますか?」
- 「契約書には追加費用の条件も記載されていますか?」
- 「調査中に延長や変更が必要になった場合、事前に連絡をもらえますか?」
これらに即答で明確に回答できる探偵事務所かどうかが、信頼性の目安になります。
9. 費用を抑えるための戦略と交渉術【現役探偵が伝授】
探偵への依頼は決して安い買い物ではありません。しかし、**「調査の質を下げることなく、費用を適正に抑えることは可能」**です。
長年、依頼者様と直接向き合ってきた現役探偵として、ここでは“値切り”ではなく**「コストパフォーマンスを最大化するための実践術」**を具体的にご紹介します。
✅ ① 自分で“事前情報”を整理して伝える
探偵にとって最も時間がかかるのは、調査対象者の行動パターンを読み取る作業です。依頼者が事前に以下のような情報を提供できれば、ピンポイント調査が可能となり、日数や人員を最小限に抑えることができます。
用意したい情報リスト:
- 対象者の勤務時間・出退勤パターン
- よく行く場所や店舗(習慣)
- 浮気が疑われる曜日・時間帯
- 使用車両のナンバー/車種/色
- SNSやLINEのやりとりから得られた断片的な証拠
事前情報の質=調査費用の節約に直結します。
「何も分からない状態」よりも、「90%確定している密会日時」を伝えられる方が、費用は確実に安く済みます。
✅ ② 複数社から見積もりを取り、相場を把握する
1社だけに相談するのではなく、2〜3社に無料相談・見積もりを依頼することは基本戦術です。
比較時に注目すべきポイント:
- 調査員の人数と単価(例:1名2万円/時間)
- 調査時間の上限と延長時の料金体系
- 成功報酬の有無・条件・上限金額
- 見積書に機材費や経費が含まれているか
【探偵視点のアドバイス】
見積もりの中身を確認しても分かりづらければ、「この費用で何が含まれていますか?」「この金額以上にかかることはありますか?」と遠慮なく聞いてください。誠実な探偵社は、明確に答えてくれます。
✅ ③ パック制・キャンペーン・初回特典を活用する
最近では「3時間×3日パック」「土日限定パック」など、費用を固定しやすいプランが充実している事務所も増えています。
活用例:
プラン名 | 内容 | 想定費用 |
---|---|---|
平日限定パック | 3時間×2日間/調査員2名 | 約20〜25万円 |
週末集中パック | 5時間×1日+証拠写真付き | 約25〜30万円 |
初回限定割引 | 相談当日中に契約→成功報酬5万円OFF | 事務所により異なる |
こうしたパックや割引は「依頼内容とマッチすれば」非常に有効です。調査内容を明確にすれば、無駄な日数を削減でき、適正価格での契約が可能になります。
✅ ④ 料金交渉のタイミングを見極める
費用交渉は「契約前の見積もり提示後」に行うのが鉄則です。
交渉時のポイント:
- 「他社にも相談中」とやんわり伝える
- 「予算は◯万円までで抑えたい」など上限を提示する
- 「調査はこの◯日だけに集中させたい」など日程を絞る
【注意】
「いくらまで安くできますか?」というストレートな交渉は逆効果になることも。
探偵側も調査の質を下げたくないため、「範囲を限定して対応範囲を工夫しましょう」という形でのコスト調整が成功しやすいです。
✅ ⑤ “見積書に含まれない費用”を必ず確認する
一見安く見える料金も、報告書作成費・交通費・機材費・追加費用が別請求となっている場合、最終的に高額になることがあります。
必ず以下をチェック:
- 見積書に「税込」「総額」と記載されているか
- 「調査時間の超過時はどうなるか?」の明記
- 追加調査時の1時間あたり単価と支払い条件
✅ ⑥ 短期集中型のスケジューリングで調査効率を上げる
例えば「浮気の兆候が金曜夜と土曜夜に集中している」と分かっているなら、
その2日間に調査員を集中投入する“ピンポイント型”の調査計画にすることで、費用対効果が最大化します。
✅ ⑦ 安さだけに飛びつかない。「安かろう悪かろう」は現実にある
最後に、費用を抑えることは大切ですが、「極端な安さ」を売りにしている業者には注意が必要です。
- 経験不足の調査員による失尾(バレる)
- 証拠として使えない低解像度の報告書
- 契約後に高額な追加費用を請求される
費用の安さではなく、“何にいくらかかるのか明確かどうか”を基準に探偵社を選ぶことが、失敗しない最大のコツです。
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探偵費用を抑える5つの具体策|無駄な出費を防ぐコツ
10. 悪徳業者を避けるための実践知識
「費用が安そうだったから契約したのに、後から高額な追加請求が…」
「報告書が届いたけど、ピンぼけ写真ばかりで証拠にならなかった…」
これは、実際に私たちの元へ相談に来られた方々が語った“探偵業者トラブル”の一例です。
探偵業界は法的な監視が緩く、届出さえ出していれば営業が可能なため、サービスの質やモラルには大きな差があります。
ここでは、実際の被害事例や特徴をもとに、悪質業者を見抜くための実践的な知識とチェックポイントをお伝えします。
✅ 要注意!悪徳業者の典型的な特徴5選
1. ホームページに費用の記載がない
「無料相談」「業界最安値!」と大きく書かれているのに、具体的な料金表や調査費用の内訳が一切掲載されていない場合は要注意です。
これは、契約時に相場以上の金額を提示しても「最初から見せていないから問題ない」と言い逃れるための手法です。
2. 異常に安い費用を謳っている(例:浮気調査1時間5,000円)
一見お得に見えますが、実際は「1名分の時間単価」でしかなく、実調査では2〜3名体制が必要。
さらに、報告書作成費・機材費・成功報酬などが後から上乗せされ、最終的に数十万円を請求されるケースもあります。
3. 契約前に調査の詳細を教えようとしない
「契約してから説明します」「内容は企業秘密です」と言って、調査方法や体制・機材の説明を一切しない業者も危険です。
信頼できる探偵社は、契約前でも可能な限り詳細な説明と提案を行います。
4. 「即日対応OK」を強調しすぎている
本来、探偵調査には計画・人員手配・機材準備が必要です。
それを「即日OK」「今すぐ尾行できます」と安易に約束する業者は、下請けやアルバイトを使った粗雑な調査である可能性が高いです。
5. 成果なしでも全額請求される
成功報酬型を名乗っていても、実際には**着手金+調査費だけで50万円以上を請求し、「成果が出なくても返金不可」**という事例があります。
「成功の定義」が不明確な契約は要注意です。
⚠ 実際の被害事例
ケース①:浮気調査を依頼したが報告書が証拠にならなかった
→ 見積もりは30万円だったが、調査員は1名で張り込みに失敗。
→ 提出された報告書は写真2枚と手書きのメモだけ。裁判では証拠能力ゼロ。
ケース②:1時間5,000円の低価格に惹かれて契約
→ 5日間の調査で「基本料金」は10万円。追加で報告書作成費5万円、交通費7万円、機材費9万円、成功報酬20万円を請求され、合計51万円に。
✅ 現役探偵が教える「信頼できる探偵社」の見極めポイント
チェック項目 | 信頼できる探偵社か見極める質問例 |
---|---|
届出番号があるか | 「探偵業届出証明書は見せてもらえますか?」 |
料金体系が明確か | 「この費用には何が含まれていて、何が別ですか?」 |
成功の定義が明確か | 「成功報酬の“成功”って具体的にどういう状態ですか?」 |
報告書のサンプル提示があるか | 「報告書のイメージを事前に見せてもらえますか?」 |
口コミや評判が自然な形で掲載されているか | 「Googleやポータルサイトに口コミは載っていますか?」 |
✅ 契約前にできる“自衛”アクション
- 2〜3社に必ず見積もりを取り比較する
- 契約書の「特定商取引法に基づく記載」をチェック
- 調査日・費用・成功条件・解約条項を明文化する
- クーリングオフ制度が使えるか確認する(訪問契約時など)
- できれば“弁護士と連携のある探偵社”を選ぶと安心
✅ 探偵選びで迷ったら“逆質問”をしてみる
信頼できる探偵事務所は、質問されることを恐れません。むしろ、依頼者の不安を解消することを使命としています。
以下のように聞いてみてください:
- 「他社より高いですが、違いはどこにありますか?」
- 「失敗した場合のリスクも含めて説明してもらえますか?」
- 「報告書を裁判で使う予定ですが、法的対応に慣れていますか?」
誠実な探偵社は、丁寧に、正直に答えてくれるはずです。
11. 現役探偵からのアドバイス|選ばれる探偵の条件
「探偵選びで失敗したくない」
「安心して任せられる事務所を知りたい」
このように考えるのは当然のことです。なぜなら、探偵への依頼はあなたの人生や家族の未来に関わる重大な判断だからです。
私はこれまで20年以上、1万件を超える調査を現場で担当してきました。その中で痛感したのは、調査の成功のカギは、調査手法だけでなく“探偵選びそのもの”にあるということです。
ここでは、プロの視点から「この探偵は信頼できる」と判断される探偵事務所の条件を、経験に基づいてお伝えします。
✅ 1. 契約前に“依頼者の不安を丁寧に聞いてくれるか”
本当に信頼できる探偵は、調査の話を始める前に**「あなたが何に悩んでいるのか」「どんな気持ちで相談しているのか」**に耳を傾けます。
【信頼される探偵の特徴】
- 見積もりより前に「感情」に寄り添うヒアリング
- 「無理に契約しないでください」と伝える余裕
- 「調査しない方がいいケース」も正直に教えてくれる
依頼者の気持ちに真摯に向き合えるかどうかは、調査力以上に大切な資質だと私は考えています。
✅ 2. 「費用・調査内容・リスク」を隠さずに説明できる
どんな調査にも“絶対”はありません。だからこそ、成功率・費用・失敗リスクを正直に伝える探偵社こそ信頼できます。
【現場での経験談】
浮気調査では、対象者が警戒している場合、1日目はあえて“調査を外す”こともあります。
これを「空振りになった」とだけ伝える探偵と、「安全な証拠取得のために初日は観察に徹した」と説明できる探偵では、信頼度がまるで違います。
✅ 3. 現場経験が豊富で、対応力がある
どんなに立派なHPでも、実際の現場で柔軟に対応できなければ意味がありません。
現場では予想外の事態が頻発します。対象が突然Uターンした、ホテルに入ると思ったら引き返した…そうした場面での判断は、現場経験の多さ=対応力に直結します。
【見るべきポイント】
- 担当探偵が「調査実績何件以上」と明記されているか
- 下請けやアルバイトではなく、専任チーム体制かどうか
- 顔写真・経歴・資格が公開されているか(信頼の可視化)
✅ 4. 報告書のクオリティが高い(裁判対応)
優れた探偵は、単に証拠を集めるだけでなく、「その証拠をどう活用できるか」まで設計しています。
浮気調査の場合、ただ写真を撮るだけでなく、以下のような点にまで配慮されているかが重要です。
- 日時・場所・対象人物が明確に記録されている
- 対象者の顔や行動が時系列で説明されている
- どの証拠がどの法律(不貞行為の要件など)に該当するか明記されている
優良探偵社の報告書は、そのまま弁護士に提出しても対応できるレベルです。
✅ 5. アフターフォローがあるか
本当に依頼者のことを考える探偵は、調査終了後のフォローにも力を入れています。
【主なサポート例】
- 報告書の見方・弁護士への提出方法の説明
- 必要があれば弁護士や行政書士の紹介
- 希望者には「今後どうするか」の無料相談を継続
調査後こそ、依頼者が最も迷いやすくなるタイミングです。
だからこそ、「終わったら終わり」ではなく、その後の人生まで寄り添ってくれるかが重要なのです。
✅ 6. 「断る判断」ができる探偵は本物
意外に思われるかもしれませんが、本当にプロフェッショナルな探偵は、依頼内容によっては**「それはお受けできません」**と伝えます。
たとえば…
- 違法なGPS取り付けを要求された
- 明確な目的のない「元恋人の尾行」
- 個人のプライバシー侵害にあたる調査
倫理に反する依頼を受け入れる探偵社は、あなたの調査もずさんに扱う可能性が高いと私は断言します。
✅ 探偵選びは「人間性と対話力」で決まる
探偵選びで最も重要なのは、「この人に任せたい」と思えるかどうかです。
- こちらの話を遮らず、最後まで聞いてくれるか
- 金額やプランだけでなく、「なぜそうなるのか」を説明してくれるか
- 不安に寄り添い、「一緒に解決しましょう」と言ってくれるか
私たち探偵は、証拠を取ることだけが仕事ではありません。
**「人生の岐路にいる人に、安心と判断材料を提供すること」**こそが、信頼される探偵の仕事です。
12. 関連リンクでさらに深掘り
13. まとめ:納得できる依頼のために知っておくべきこと
「探偵に相談してみたいけど、費用が分からない」
「もし高額だったらどうしよう…」
「本当に信頼できる探偵に出会えるのか、不安」
──こうした気持ちは、ごく自然なものです。
誰だって、見えないものに大きなお金を払うのは怖いものです。
だからこそ私たちは、このコラムを通じて、探偵費用の“見えない部分”をすべて明らかにしたいと思いました。
✅ 探偵費用に「正解」はない。だからこそ“妥当性”が大切
調査費用は、調査内容・地域・日数・調査員数・機材の種類・緊急性など、実に多くの要素で変動します。
つまり、費用に「高い/安い」の基準はありません。
本当に大切なのは、「自分の依頼内容と目的に対して、その費用が妥当かどうか」という視点です。
たとえば──
● 30万円でパートナーの浮気を証明し、離婚・慰謝料請求が成功した
● 100万円で家族の失踪者を見つけ、再会を果たせた
● 200万円で企業トラブルを未然に防ぎ、数千万円の損失を避けられた
これらはすべて、「結果として妥当だった」と言える依頼です。
✅ 情報と知識を持てば、あなたは「後悔しない依頼者」になれる
このコラムでは、以下のような知識と視点をお伝えしました:
- 探偵費用の構造と相場
- 成功報酬型・時間制・パック制の違い
- 調査別の具体的な費用と事例
- 費用を抑えるための準備と交渉術
- 悪徳業者を避けるための見極め方
- 契約時にチェックすべきポイント
- 信頼できる探偵に共通する条件
これらを知っているあなたは、もう**「よく分からないまま契約してしまう依頼者」ではありません。**
あなたは、納得のいく判断ができる依頼者です。
✅ あなたの人生を守る“真の味方”と出会うために
探偵への依頼とは、証拠を得ること以上に、自分自身の「これからの選択」に自信を持つための行動です。
- パートナーと向き合う勇気
- 家族を守る覚悟
- ビジネスを守る決断
そのすべてを支える“影のサポーター”が、私たち探偵です。
✅ 最後に|無料相談という最初の一歩から、すべてが始まる
「本当に相談していいのかな」
「まだ決めきれないけど、話だけでも聞いてみたい」
「今すぐ依頼じゃなくてもいいですか?」
──もちろんです。
総合探偵社R.A.Dでは、無理な営業・押し付け契約は一切ありません。
あなたが話したくなったときに、
あなたのペースで、
あなたの言葉で、
気持ちを聞かせていただければそれで十分です。
総合探偵社R.A.Dお問い合わせ窓口0120-55-006824時間365日承っております
メールでのお問い合わせはこちら 24時間365日承っております👉 まずは一歩、あなたのタイミングで。
📞 総合探偵社R.A.Dの無料相談はこちらから
(24時間受付/匿名相談もOK)
「調査は、人生を守る行動である」
この考えを胸に、あなたの一歩を心から応援しています。
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この探偵コラムの著者
梅澤 賢樹
Umezawa Masaki
総合探偵社R.A.D CEO
株式会社ディバイン 代表取締役社長
総合探偵社リザルト東京 副代表
株式会社リザルト 専務取締役
PROFILE
大手探偵社にて探偵としての調査スキルを習得した後、独立。探偵歴23年のキャリアを誇り、年間500件以上の浮気問題や人探しなどの探偵業務を取り扱う現役の探偵として活躍している。2007年に東京都港区六本木に「総合探偵社リザルト東京」を設立。六本木を中心としたエリアで浮気調査・企業の法人調査を多数取り扱う。2023年に新たに総合探偵社R.A.Dを埼玉県川口市に設立。主に東京都・埼玉県内を中心に年間約500件の浮気調査を取り扱うカリスマ探偵として活躍中。
浮気問題に強い弁護士や家庭問題を取り扱うカウンセラーなどの専門職と連携して多くの浮気問題を解決してきた実績がある。
・20年間で延べ10,000件超の尾行・張り込み実績あり
・探偵業法/個人情報保護法研修を年1回研修を実施
・探偵業開始届出証明書番号:埼玉県公安委員会 第43230057号(総合探偵社R.A.D)
・探偵業開始届出証明書番号:東京都公安委員会 第30070007号(総合探偵社リザルト東京)
・弁護士事務所、家庭問題カウンセラー協力契約店
・離婚調停/訴訟提出用報告書の裁判採用率96%(2023‑2024)
