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2026年7月23日 探偵コラム

「飲み会で何が起きているのか」——社外から確認した企業調査の実録と、会社を守る飲み会ルール5つ

梅澤 賢樹|総合探偵社R.A.D 代表・探偵歴24年目

飲み会で何が起きているのか——社外から確認した企業調査の実録と会社を守る飲み会ルール5つ|総合探偵社R.A.D

「飲み会の後、何が起きているのか確認してほしい。」——企業からのご相談で、ここ数年増えている依頼の一つです。

社内アンケートでは「飲み会で不快な思いをした」「上司に二次会へ強引に連れて行かれる」「会社の外だから証拠が残らない」——そんな声が寄せられていても、企業側は何が起きているのか把握できません。防犯カメラはなく、社内でもなく、参加者同士も口をそろえて「特に問題はありませんでした」と答えます。

しかし、本当に何も起きていないのでしょうか。探偵歴24年の中で、会社の飲み会終了後の行動確認を依頼されることは珍しくありません。今回ご紹介するのは、その中でも企業の対応が大きく変わるきっかけになった案件です。

※実例は個人・企業が特定されないよう、年代・時期・業種など一部の要素を改変しています。

「二次会から空気が変わる」

依頼したのは関東圏の企業でした。相談内容はシンプルです。「一次会では問題ないように見える。でも二次会以降で何か起きているらしい。」匿名相談が複数届き、若手女性社員の退職も続いていました。会社としては処分ではなく、まず事実を知ることが目的でした。

一次会は何も起きなかった

金曜日、午後7時。居酒屋で部署の懇親会が始まりました。管理職も一般社員も同じテーブルで談笑しています。アルコールは入っていますが、乱暴な言動はありません。写真だけ見れば、ごく普通の会社の飲み会です。午後9時過ぎ、一次会終了。ここまでは問題ありませんでした。

「帰る人」と「残る人」

店の前で解散が始まります。そのとき、ある管理職が若手社員へ声を掛けました。「もう一軒だけ行こう。」断った社員には「付き合いも勉強だよ」と笑いながら話します。結果として、若手社員4人だけが二次会へ向かいました

二次会で起きていたこと

二次会は個室のバーでした。人数が減ったことで席順も変わります。女性社員は管理職の隣へ。グラスが空くたびに酒を勧められます。肩へ手を置く。写真を撮る。距離が近くなる。一次会では見られなかった行動が続きました。

それでも女性社員は笑っています。しかし、グラスを持つ手は止まり、時計を見る回数が増えていました。

「終電だから帰ります」

午後11時。一人の女性社員が帰ろうとします。すると管理職は「送るよ」と言いました。女性社員は「大丈夫です」と断ります。それでも駅まで並んで歩き、改札前でも数分間話し続けていました。

その日の行動だけでは、違法な行為とは言えません。しかし——これが毎回繰り返されていたらどうでしょうか。

3回確認して見えた共通点

企業と相談し、別の日も確認しました。結果は同じでした。

偶然では説明できない、一定のパターンが見えてきました。

飲み会・社外での実態確認|企業様の法人調査に対応します

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会社が動いた理由——処分ではなく仕組みの変更

調査報告書を受けた企業は社内ヒアリングを実施しました。すると複数の女性社員から、同じ管理職について「断りづらかった」「評価を考えると帰れなかった」「二次会だけは毎回苦痛だった」という声が上がりました。

会社は懲戒処分ではなく、まず管理職研修を実施。飲み会ルールも全面的に見直しました。

翌年以降、同様の相談は大幅に減少したそうです。

探偵が見るのは「飲み会」ではない

24年間、企業調査を続けて感じることがあります。問題は飲み会ではありません。問題は、飲み会が終わった後の行動です。

誰を誘うのか。誰が断れないのか。断ったあと態度は変わるのか。同じことを何度繰り返しているのか。この積み重ねが、会社として対応すべき事実になることがあります。

企業調査では「一回だけ見たこと」を結論にしません。一度だけなら偶然かもしれません。しかし、同じ曜日。同じ相手。同じ誘い方。同じ帰宅パターン。それが何度も繰り返されると、偶然ではなく行動パターンになります。探偵の仕事は、そのパターンを第三者として記録することです。

この「継続性」の考え方は「セクハラの証拠がない」実録記事で、合意か強要かの見極めは「社内不倫かセクハラか——境界線」の実録記事で詳しく解説しています。

関連記事:匿名通報は本当だったのか——企業から依頼された社内調査の実録

企業が安心して働ける職場を守るためには、憶測ではなく、繰り返された事実が何より重要だと、私は24年間の現場で学んできました。社外で起きていることの事実確認は法人調査として承っています。

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企業様向けの詳細は社員素行調査(法人向け)のページをご覧ください。

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